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映画「事故物件 恐い間取り」実話どこまで?レビューとネタバレ、原作との違い

 
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恐い間取り 表紙
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四国・愛媛で、愛娘と猫2匹と暮らしています。 読んだ本、観たい映画、観た映画・ドラマについて、ストーリーや感想を備忘録がわりに書き綴ります。 仕入れたときはトリビアネタも書きます。
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映画「事故物件 恐い間取り」を観てきました。
コロナ自粛以来の久しぶりの映画館でした。

原作者の松原タニシさん曰く「亀梨和也さんが、かなり自分(松原タニシさん)に寄せてきてる!」とのこと。

「リング」の中田秀夫監督の見せ方、亀梨和也さん他キャストの演技、実話や原作との違いをレビューします。

映画「事故物件 恐い間取り」

監督 中田秀夫

脚本 ブラジリィー・アン・山田

原作 「事故物件怪談 恐い間取り」(二見書房 松原タニシ著)

音楽 fox capture plan

キャスト

山野ヤマメ(亀梨和也)

お笑いコンビ「ジョナサンズ」のボケ担当。

芸能活動10年になるがなかなか芽が出ないお笑い芸人。

子供の頃、病床の祖母を毎日笑わせ、医者の宣告した余命を延ばした経験から、「1回笑うと174秒寿命が伸びる」と信じ、人を笑わせる芸人を目指してきた。

モデルは、事故物件住みます芸人・松原タニシ。

中井大佐(瀬戸康史)

山野ヤマメの相方。お笑いコンビ「ジョナサンズ」の台本・ツッコミ担当。

高収入・モテる芸人を夢見ていた。

ウケないお笑いコンビを解散して放送作家を目指す。

郷里は九州で、父は工場経営者。

個人的に、モデルは松原タニシさんの後輩芸人・華井二等兵さんかと思われる。(名前が似ているので)

小坂梓(奈緒)

「ジョナサンズ」の数少ないファン。

メイクアップアーティストを目指して勉強中。

幼い頃から人には見えないものを見ることがあり、山野の住む事故物件でも心霊体験を繰り返す。

山野ヤマメを応援している。

松尾雄二(木下ほうか)

「ジョナサンズ」が出入りしている放送局の制作会社プロデューサー。

コンビ解散した山野に、思いつきで事故物件に住むよう提案。

中井のアイデアを自分のもののように吹聴する小狡い性格。

モデルは北野誠さん。

横水純子(江口のりこ)

山野ヤマメが事故物件を探す際に訪れる不動産屋の社員。

事故物件担当で、会社に立派な神棚を作っている。

お祓いや呪いにも詳しい。

個人的には、時効警察の「サネイエ」さん役と重なって、どこかひょうきんで掴みどころのないイメージ…。

あらすじ

売れないお笑いコンビ「ジョナサンズ」の山野ヤマメは、相方の中井大佐からコンビ解消を切り出される。

中井は芸人を諦めて放送作家になると言うが、ピンではとてもやっていけない山野は中井に「考え直してほしい」と頼み込む。

お笑いコンビを再結成する気のない中井は、怪奇番組の企画会議に出席。
張り切ってネタ出しをするが、使い古しの企画ばかりと一蹴され不採用。

中井が苦し紛れに「事故物件」の企画を話すと、プロデューサーの松尾雄二が乗り気になり、山野に「事故物件に住んで心霊動画を撮影したら番組に出してやる」と持ちかける。

仕事がなくなった山野はその企画に乗ることにするが、女性が殺害されたという最初の物件でおかしな映像が撮れてしまう。

感想(ネタバレなし)

浴槽

Hadesさんによる写真ACからの写真(映画とは無関係)

青みがかった暗い映像と、ノイズ混じりのようなビデオカメラの映像が交互に映され、映画「パラノーマル・アクティビティ」のような臨場感があり、怖かった!

亀梨和也さんが山野ヤマメ=松原タニシさんに寄せるためか、ややふくよかになり、もともとシャープな顎のラインがふっくら、首周りが太くなっていました。

役柄のために体重や体型を調整するってすごい。

原作者の松原タニシさんをネット番組で観ていると、朗らかで事故物件を楽しんでいるように見えていたのですが、実際はたった1人で曰くつきの物件に住むのですから…やっぱり不気味だし気持ち悪いですよね。

普段のバラエティでは見ることのなかった、松原タニシさんの本心を垣間見た気がしました。

山野ヤマメを応援する女性・小坂梓が実在するのか不明ですが、彼女を演じる奈緒さんの表情や、恐怖に引きつり、喘ぐ姿は真に迫っていました!

木下ほうかさんが演じる松尾雄二というプロデューサーは、現実で事故物件住みます企画を提案した北野誠さんがモデルとのこと。

口調や無茶ぶりの様子が、実際の北野誠さんと似てるなあと思う場面もちらほらありました。

書籍や映画の元になった「北野誠のおまえら行くな。」を見てから「事故物件 恐い間取り」を見ると、実際の映像や登場人物と重ねて見られて興味深いと思います。

結末までのネタバレ

最初の事故物件に住み始めてすぐ、松尾プロデューサーとの電話中に女性の声が入り込む、ビデオに帯状のオーブが映り込むなどの心霊現象が起きた。

松尾は上機嫌で次回の出演を約束し、仕事ができた山野は喜ぶ。

一方、放送作家になると意気込んでコンビを解散した中井は、企画が採用されず仕事にあぶれていた。

同じテレビ局でヘアメイクアシスタントとして働き始めた小坂梓は、中井、山野と食事に行き、誘われるままに山野の住む事故物件を訪れ、そこで起きた殺人事件の霊を「見て」しまう。

中井は山野に、仕事がないことを打ち明け、事故物件企画を一緒にやらせてくれと頼み込むが、その直後、2人は「赤い服の女」の霊を目撃し、交通事故に巻き込まれる。

霊障を体験したことで山野と中井は2人そろって企画に参加できることになり、2件目の事故物件へと引っ越す。

2件目でも不可解な体験をし、心霊現象を記録することができた山野だったが、中井の郷里の母が倒れ、父が火災に巻き込まれて重症を負う。

家族に危険が降りかかることに気づいた中井は、山野にもう辞めるよう忠告して帰郷。

しかし山野は3件目の事故物件を探して移り住む。

3件目の事故物件に入居した途端に、激しい頭痛に襲われた山野は、何かに操られるように首を吊ろうとするが、訪ねてきた梓のおかげで未遂に終わる。

山野は心霊体験を本にし、怪談イベントで語り、次第に「事故物件住みます芸人」として名が売れ、東京へ進出することになる。

顔なじみとなった不動産屋で千葉の物件を紹介してもらうが、それを知った梓から「その間取りだけは絶対だめ」と止められる。

芸人生活10年にしてやっと名前が売れてきた山野は、梓に「身内でもないのに」「迷惑」と言い、忠告を振り切って上京する。

4件目の事故物件についた山野は、早速不可解な現象に遭遇するが「むしろネタ」とばかりに、部屋から動画配信をする。
しかしネットで配信された動画にうつる山野の顔は黒く、死人のようだった。

配信を見ていた梓は山野の危険を感じて上京するが、山野に取り付いた「黒い影」に憑依され、自分の意思とは無関係に山野を殺害しようとしてしまう。

山野もまた、影に操られるように梓の首に手をかけるが、かけつけた中井が「黒い影」の除霊を開始。
3人は、なんとか逃れて部屋を出ることに成功した。

その後、山野と梓は交際を始め、「怖くない」2人の新居を探すため、馴染みの不動産屋を訪れていた。

何度も事故物件を紹介してくれた横水純子に「怖くない」物件を紹介してもらっていた2人。

物件ファイルを開いていた横水の背後に「影」が現れ、憑依された横水は操られるように道路に飛び出し、トラックに轢かれてしまう。

事故物件に住むことをやめた山野だったが、「影」は2人のゆく先々に憑いてくる。

山野ヤマメが住んだ事故物件

洋室室内

himawariinさんによる写真ACからの写真(映画とは無関係)

映画の中で山野ヤマメが住んだ4件の事故物件で起きた怪現象と、原作で松原タニシさんが紹介している内容を比較します。

原作中に書かれていることが事実であるという前提で記事も書いていきます。
信じるか信じないかは(以下略)

事故物件1 女性が殺害された部屋

女性が男に殺害された物件で、その事件の捜査で違法建築であることも判明した物件。

室内から電話をかけると、受けた人の電話口に女性の笑い声が聞こえる。

梓の目には、「赤い服の女」が廊下で男に追われて襲われる姿、窓の外で殺害される姿が見える。

駐輪場に黒い霧のような影が見える。

映画で起きて現実には起きなかったこと

赤い女、殺害シーンの目撃。

駐輪場の黒い影についての記述はない。

映画では描かれなかったこと

違法建築であり、殺人事件が起きた物件でもあることは実話。

もともと居住スペースだった1階の壁が抜かれて駐輪場になっているが理由は不明。
住民の誰もそこに自転車を停めない。

12月という月に限って、その部屋の住人がひき逃げにあう。
松原さんの場合は、引っ越しを手伝ってくれた後輩芸人2人も、松原さんと同時刻・別の場所でひき逃げにあっている。

事故物件2 老女が殺害された部屋

年老いた母と息子が住んでいたが、息子が母に暴力を振るい、虐待の挙げ句風呂場で溺死させた部屋。

部屋の一部の畳に血痕があり、畳をめくると床板にも血痕が残っている。
ユニットバスの鏡が塞がれ、壁のタイルに割れ目がある。
シャワーのホースのみ交換されている。

入居当日、洗面所の排水が悪く、詰まりを取り除くと白髪交じりの毛髪が詰まっていた。

山野が入居した日に、中井の携帯に山野からの着信と留守録が入る。
留守録に山野の声はなく、水中で喋っているような音が入っている。

山野の写真を撮ろうとすると、誰もいないところに顔認証サインが出現、山野の背後を移動している。

梓が部屋を訪れると排水口から水音がし、見えない手によって頭を洗面台に押し込まれた。

映画で起きて現実には起きなかったこと

誰かが洗面台に顔を押し込まれるようなことはなかった。

シャワーホースのみの交換については言及されていない。

新しい畳の周辺に血痕は残っておらず、替えた畳の下の床板についていた。

映画では描かれなかったこと

実際の殺人事件では、息子が二十代。なので母親は老女ではなかったと思われる。

洗面所の排水口から出てきた毛髪の写真を撮ろうとしたところ、カメラが壊れた。

閉めて出たはずのふすまが、帰宅すると開いていた。

心霊現象ではないかもしれないが、玄関のドアノブがガチャガチャと回されたり、郵便物が紛失したりしていた。
前の入居者である殺人事件の犯人が部屋を訪れていた可能性がある。

事故物件3 首吊り自殺のあった部屋

不動産屋からは「玄関で女性が首吊り」と聞いていたが、ロフトの階段手すりに凹みがある。

ロフトで横になった山野を激しい頭痛が襲う。

山野が操られるように自殺しそうになる。

梓が「事故物件公示サイト」で調べると、「玄関で女性が首吊り」よりも以前に「ロフトの手すりで男性が首吊り」していた物件と判明。

映画で起きて現実には起きなかったこと

松原さん自身が自殺未遂をしたという記述はない。

映画では描かれなかったこと

二重の事故物件であったことは実話。

入居当初から頭痛に襲われ、体調不良になり日々イライラするようになった。

泊まりに来た華井二等兵さんも、泊まった翌朝から頭痛がひどく頭痛薬が手放せない生活が続いた。

事故物件4 男女の心中のあった部屋

山野は入居と同時に室内に倒れ込み、数時間意識不明。
(映画内の番組では睡眠不足による疲労と説明)

玄関チャイムが鳴り、向かいの家のセンサー式防犯灯が点滅するが、ドアを開けても誰もいない。

トイレから女性のすすり泣きが聞こえる。

布団に老人、押入れに女性、天井から男性、冷蔵庫に女性、室内で男女の、計6人の霊に襲われる。

黒い布をかぶり複数の顔をもった、死神のような影が現れる。

映画で起きて現実には起きなかったこと

トイレのすすり泣きの記述はなかった。

複数の霊の姿が見える、襲われるという記述はなかった。

黒い影の出現の記述はなかった。

映画では描かれなかったこと

部屋に入ると気力を奪われたように力が抜け、動けなくなってしまう。
強い倦怠感に襲われ気分が悪くなる。

夜中2時に向かいの一軒家の防犯センサーが作動。

テレビ取材で部屋を訪れた霊感のあるタレントは、耳鳴りを訴え、部屋に入れなかった。

番組スタッフの女性は松原さんの入居した部屋の上の階から、柵にしがみついた女性が「あっちへ行け」と言っているのを見たそう。

映画のヒントになったと思われる実話

映画でラスボスになった「死神のような黒い影」は、映画に登場しなかった5軒目の物件に現れた現象をヒントに創作されたようです。

5軒目の物件は、入居者が自宅に設置した仏壇で首吊り自殺をした部屋。

入居中は寝ても疲れが取れず、泊まりに来た友人も、部屋で寝ると寝る前よりも疲労している感じがしたと言ったそうです。

部屋からネット配信をしたところ、前の住人が首吊りをした仏壇のあったあたりで、黒いフードに鎌を持った、死神のような黒い影が横切ったのを視聴者が目撃。
松原さんも後ほど自分で見て、その影を確認したそう。

ネタバレ感想

洗面台

majesticさんによる写真ACからの写真(映画とは無関係)

前半の、関係性の不確かな怪現象の描写はかなり不気味だったのですが、最後の「黒い影」との対決シーンは物足りない印象でした。

映画としてのストーリーなので、山場を作るのは納得できますが、個人的には、影の姿は黒い霧のままでもよかったと思います。

大阪がメイン舞台になっていたこともあってか、恐怖シーンのはずなのに登場人物のやり取りがおかしく、つい笑ってしまいました。

江口のりこさんが演じる事故物件担当の社員が、実はお祓いにも精通しているという設定。
見ているときは笑ってました。

でも、実際に事故物件を内覧に行くと不動産屋が数珠を持って拝んだりすることもあると聞くので、自衛のため、精神衛生のために、お祓いやお経など知識を身に着けている社員さんもいるのかもしれませんね。

おまけとして、劇中に芸人仲間や怪談仲間の方がちょこちょこ登場しています。

観ながら発見できたのは、お笑い芸人、ひな壇芸人として華井二等兵さん、クロちゃん。
怪談イベントの物販お手伝いに田中俊行さん。

松原タニシさん本人も、怪談イベントの客席に出演していたと思います。

上映期間はいつまで?

映画「事故物件 恐い間取り」は2020年8月28日(金)に全国の劇場で公開されました。

ホラー作品の上映期間は、約1か月程度ですので、予想では9月末頃まで劇場で観られると思います。

大きなスクリーンで観る迫力とともに、ホラーは音の演出も絶妙ですので、ぜひ大きなスクリーンと臨場感のある効果音を劇場で楽しんでいただきたいです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

 

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