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「CUBE ZERO」結末ネタバレ感想。正義感は不要なの。「CUBE」との繋がり考察

   

ソリッドシチュエーションホラーの名作と言われる「CUBE」「CUBE2」の続編「CUBE ZERO」を観ました。
登場人物・キャストと、あらすじ、感想をご紹介します。
※ネタバレあります。これから観ようと思っている方はご注意ください。

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映画データ

【監督・脚本】アーニー・バーバラッシュ(2004年)
【出演】ザカリー・ベネットほか
【音楽】ノーマン・オレンスタイン
【時間】97分

あらすじ

金属の壁に囲まれた正方形の部屋=キューブの中で、記憶を失いひたすら出口を探す人物がいた。
やがてキューブ内のトラップが作動し男は無残に死亡する。

ウィンはその様子を監視し、記録していた。

キューブ内を彷徨っているのは、死刑を免れる代わりに被験者となった囚人。
監視員は退屈で安全な仕事のはずだった。

ある日、ウィンは被験者の女性の夢を記録する指令を受け、夢の内容から女性が娘とともに捕らえられたことを知る。
女性の素性が気になったウィンは、彼女が市民活動家であり、死刑囚でも被験者でもない可能性を考える。

さらに、欠勤しているはずの同僚までがキューブに入れられていたことを知ったウィンは、女性を助けるためキューブ内に潜入する。

キャスト

エリック・ウィン(ザカリー・ベネット)

CUBE ZERO

キューブの監視員。
コミックイラストを描くのが得意。仲間思い。
天才的頭脳の持ち主。

カッサンドラ・レインズ(ステファニー・ムーア)

CUBE ZERO

違法ストライキを行ったため政治犯とされ、娘とともに拘束された。
キューブ内で娘を探している。

ドッド(デヴィッド・ヒューバンド)

CUBE ZERO

キューブの監視員。上級技師。
ウィンより少しだけキューブについて知っている。
上には逆らわない事なかれ主義。

ジャックス(マイケル・ライリー)

CUBE ZERO

キューブの中間管理者。
冷酷で残忍。上司に不満を抱いている。

ハスケル(マーティン・ローチ)

CUBE ZERO

元軍人でキューブの被験者。
額にマークがつけられている。
危険と見れば迷わず仲間を切り捨てる。

メイヤホールド(マイク・ナーギャング)

CUBE ZERO

キューブの被験者。
温厚で親切。記憶力が高い。

ジェリコ(テリ・ホークス)

CUBE ZERO

キューブの被験者。

バートク(リチャード・マクミラン)

CUBE ZERO

キューブの被験者。
ハスキルを敵とみなして突っかかるレインズをたしなめる。

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気になるところ

※「CUBE」「CUBE ZERO」のネタバレあります。

「CUBE ZERO」はシリーズ2作目の「CUBE2」から、設定やデザインを1作目に戻してきた感じです。
物語の中の時系列としては、1作目よりも前になります。

登場人物や施設の場所など、直接的な物語のつながりはありませんが、伏線的につなげている部分はあると思われます。

首謀者

1作目では、キューブは「公共事業として作られたが、分業しすぎて誰も全容を把握していない」とされていました。
収容される対象者もランダムで「作ったから使わないと」みたいな、よくわからない理由で入れられているという話でした。

今作では軍人や「当局」といった表現、監視室に向け指令があり上下関係が存在したことなどから、政府または民間組織によって管理されている施設という設定になっていたようです。

また、目的について

化学物質、病原体、なんでも使って脳波や耐久力を調べている

と言っています。兵器開発など軍事目的かと思われます。

お金持ちのマッドサイエンティストの道楽とかじゃないよね。怖いからほんと。

キューブの構造

1作目のキューブは、1辺26部屋の立方体+移動している部屋が1つあるという設定でしたが、「CUBE ZERO」では1辺25部屋+周囲を2部屋が移動しているとなっていました。

劇中で「同じような施設が複数ある」と言っていたので、施設によって大きさや罠の種類が違うということでしょうね。

処理という名の

今回は25×25×25部屋の周囲を移動している2部屋が出口につながっていて、前回同様、罠をうまく避けられれば出口にたどり着くことも可能です。

出口は2つあり、いずれも外部とつながっていますが、1つは”被験者の処理”が行われる部屋です。

”処理”ってまぁ…皆まで言わずともお察しと思いますが…。

他の部屋のトラップはセンサーで自動的に起動するのに、出口部屋だけは何故か監視員が被験者をモニターで確認しながらマイクを通して直接質問をし、処刑装置のスイッチを手で押す仕組みになっています。

過酷なキューブの罠をくぐり抜けて、ようやく出口にたどり着いたことを監視員たちは知っています。
その上で、最期の処理をさせるなんて、本当にこの施設作ったやつは頭おかしい。

非人道的なことも”上”に逆らわずに行えるかとか、忠誠心に疑いがあるものを見分けるためにわざわざこんなことしてたんでしょうかね。ナチかよ。

新しい罠

1作目にはいろいろと、えげつない罠が用意されていました。

しかし今作で新登場した”肉食性ウイルス”による罠はおぞましかった!
感染すると細胞が壊死するというウイルスを使うんですが、感染すると肉体が生きながら腐っていくんです。
水に混ぜたり、注射針に仕込んだりしてましたが、重点的に実験してたんでしょうかね。

あと、超音波で肉体を破裂させるという罠もありました。
漫画じゃないんだから…。

死刑囚?

1作目では謎だった、キューブに入れられる人の条件が判明。
犯罪を犯し死刑となった人のうち、被験者になることを志願した人が入れられているとのこと。

表向き、というか、内部の下っ端に対しては、そういうことにしてるようです。

キューブ内部にいる人たちは記憶処理をされているので、自分が過去に何をやったとかは覚えていません。
当然、犯罪者という意識もない。

…が、どうもおかしんですよね。

被験者からは同意書をとっているって言ってましたが、本当に意思確認をしたのかどうか怪しい。
サインは偽造かもしれない。

ていうのが、最後のほうでわかります。

自分に嘘がつけず、レインズを助けるために規則を犯してキューブ内に入り込んだウィンを見ていると、実際に裁判で死刑が確定した凶悪犯罪者ではなく政治犯・思想犯や、単に目障りだとか扱いにくい社員だとかそんな理由で放り込まれてる人がかなり…いやほとんどかもしれないと想像できます。

怖い怖い。

結末

※ネタバレです。

ウィンの最後の同僚だったドッドは、上に睨まれるとキューブに入れられることを知っていたようで、従順に仕事をこなしていました。
いつもの彼ならウィンを見捨て、退屈な監視員に戻ったことでしょう。
でもウィンの描いたイラストを見たドッドは、正義感を抑えることができませんでした。

ウィンはチェスに熱中するドッドを「チェスマン」というスーパーヒーローとして描いていたのです。

ドッドはウィンをピンチから救いますが、冷酷なジャックスによって悲惨な最後を遂げることになります。
(このシーンではジャックスを殴りたくなりました。ジャックスが後悔するとこが見たかったのですがCUBEにはハッピーエンドなんてないんや…)

ドッドの勇気のおかげでウィンとレインズは水路を通ってキューブ外に脱出することができます。

しかし岸にあがった二人は軍に追われ、ウィンは捕まって施設内に戻されてしまいます。

ここでウィンたち監視員も死刑囚であり被験者であったことが明かされ、ウィンはキューブ被験者となります。

ジャックスとの会話でレインズは逃げ切った可能性がありますが、娘と再開できたのか、ただのウィンの願望・妄想だったのかは定かではありません。

キューブ内に戻されたウィンは精神が崩壊しており、壁に頭をぶつけながら「青い部屋に戻らなくちゃ…」と呟き続けます。

このラストシーン、「CUBE」初作に登場した知的障害をもつカザンと重なるんですよね。

初作と「ZERO」を続けて見ると、いろいろ分かって面白いかも。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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