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エマ・ワトソン「美女と野獣」をIMAXで観た感想と評価。アニメと違う点は?

      2017/05/02

エマ・ワトソン主演の実写版「美女と野獣」を観てきました!
近隣の劇場では字幕版をIMAXシアターのみで上映していたので、IMAXも初体験。
本編の感想と気になった点、観た方の評価などもご紹介します。
※映画本編のネタバレあります。これから観る予定の方はご注意ください。

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「美女と野獣」を観た感想

ストーリーはアニメ版とほぼ同じのミュージカル映画です。

フランスの田舎が舞台の中心となっているのですが、古い建物や石畳や、水路、村人の衣装やお化粧などの風俗が細かく再現されていて興味深かったです。

今回はIMAXデジタルの大画面で観たこともあって、実際目の前に再現された古い村やお城を歩いているような気分になれました。

物語はアニメ版で観て知っていたので、ストーリーをなぞるように観ていたのですが、アニメとは人物の動きや迫力が違います。
ガストンの粗野な振る舞いや恫喝、森の中で狼に襲われる恐怖、野獣の咆哮やベルのため息など、映画館の音響もあって臨場感があり引き込まれました。

魔女が野獣のもとに置いていった、魔法の鏡と魔法の地図の演出も素敵でした。
エマ・ワトソン=ハリーポッターのイメージが強く、魔法や野獣(魔法生物)との組み合わせがぴったり。
本がびっしりと詰まった図書館を案内されて、ほしければあげようと言われ歓声を上げるところも、ハーマイオニーのキャラクターとかぶってしまいました。

野獣については、凄みをきかせた怖い面と、繊細で優しい面が丁寧に描かれていて魅力的でした。
最初に姿を見せたシーンで思ったのは「顔でか!」だったんですが、見てるうちに慣れてくるもんですね。
ラストで魔法が解けてしまうと、逆に違和感があったりして…。

ただの王子と少女ではなく、野獣とベルが少しずつ心の距離を縮めていく過程が描かれているところは共感できました。
一緒に過ごしているうちに「まあいいか」的に結婚するというのではなく、本当の愛が芽生えたことに違和感がない描かれ方でした。

個人的には、ガストンにくっついてるル・フウというひょうきんなキャラが好きです。
うぬぼれ屋で癇癪持ちのガストンをうま~くなだめる様子を見てると、いいパパ(ママ?)になりそうだなと思ったり。

約2時間、あっという間でした。楽しかった!

気になったところ

ベルの立場

ベルは「他の村人たちと違う」と言われ、交流はあるものの少し距離を置かれています。
理由は、ベルが書物を好み、おしゃれやゴシップに興味がないから。

ガストンのおとものル・フウが、「ガストンの名前の綴りがわからない」と歌うシーンがあります。
村には図書館がありますが、置いてある本は10冊あるかなしか。
識字率が低く、本を読む人はほとんどいなかったことがわかります。

ベルが村の子供に文字を教えようとしたり、ロバを動力として自動洗濯機を使ったりしていると、村人はベルを白い目で見る上に意地悪をしてきます。

村人に危害を加えたわけではないけれど、新しいことは悪いこと、古いもの・慣れ親しんだものは安全という考え方がしみついてるんでしょうね。

ル・フウはいいやつ

ベルの父・モーリスをロープで縛った上、森の中に置き去りにしたガストン。
そんな残酷な仕打ちに対し、助けるために引き返そうと提案しようとするル・フウは基本的に残酷なことが苦手ないい人でした。

ガストンにくっついて、怒りを沈めたり落ち込んでるところを慰めたりと、とっても健気。
まるでガストンの愛人のようです。
しかしガストンの愛がル・フウに向けられることはなく、利用されるだけ利用されてピンチには見捨てられます。

ガストンと離れて自由になったル・フウはラストシーンの城の舞踏会で、男性のパートナーを見つけることに。
なんか幸せそうで良かったです。

モーリスとベルの悲しい過去

アニメでは描かれていなかったと思うのですが、ベルの母のことが描かれています。
世界を旅できる魔法の地図を使って、ベルと野獣は過去のパリにを訪れます。

まだベルが赤ん坊だった頃、ベルと、父・モーリスと母はともにパリで暮らしていました。
ベル同様に進歩的で勇敢だったという母。

医者のマスク「ペストマスク」が室内に置かれていたことから、母が疫病にかかり死の床についていたことがわかります。
母は幼いベルを守るため、モーリスに、自分を置いて家を出るよう頼んだのでした。

自分を守るため愛する人を置き去りにするしかなかった父の苦悩と悲しみを悟るベル。
そんなベルを見て、バラを摘もうとしたモーリスを盗人呼ばわりしたことを詫びる野獣。

悲しい中にも優しさがあふれる素敵なシーンでした。

野獣の過去

こちらもアニメでは描かれていない、野獣=王子の過去が垣間見えるシーンがありました。

冒頭、魔女を邪険に扱って魔法をかけられた王子は傲慢でうぬぼれ屋、ちょっと上品なガストンて感じでしたが、ポット夫人から「それは本来の王子の姿ではない」と語られます。

心優しい少年だった王子は、母の死を境に粗暴な父によって教育され、傲慢に育ってしまったのだと。

ベルもまた幼い頃に母を失ったものの、父からは愛を教えられて育てられています。
本当の愛を知らない野獣に対し、同情する気持ちが芽生えても不思議ではないな、と思いました。

村人は城の住人だった?

ベルの愛によって魔法が解けると、城の周囲を覆っていた雪や氷も溶け、村人たちが城へやってきます。

魔女は野獣と城に魔法をかけた際、周辺の村々や人々に城の存在を忘れさせたという解説がありました。

魔法が解けたことで城の存在を思い出した村人たちが集まってきたのかと思ったのですが…。
ふつう、村人が招かれもしないのに城へやってくることはないですよね?

城へ入ってきた村人たちは、魔法で姿を変えられていた使用人たちと「再会」します。
人の姿に戻ったポット夫人と執事コグスワースは、村人たちの中にそれぞれ夫と妻を見つけました。

魔法が解ける前、ガストンに煽られて城に来た村人たちも「なんとなく前にも来たことあるような」と言っていたので、村人たちはもともと城に住んでいた使用人たちだったのではないかと想像します。

大きな城ですから使用人も大勢いたことでしょう。
小さな村ひとつ分くらいの人を抱えていても不思議ではないのかもしれません。

…だとすれば、ガストンは一体…?
城に勤めていた使用人の一人だったのでしょうか。
いてもいなくてもあんまり影響ない仕事の人だったんでしょうか。

いろいろ気になる…。

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アニメと違う点まとめ

見ていて気づいたアニメ版と違っていた点をまとめてみました。

  • モーリスの職業(アニメでは発明家。実写では芸術家)
  • ベルの母の物語が挿入されている
  • 野獣=王子が幼い頃の物語が挿入されている
  • 魔女が村人として登場している
  • ガストンの最期(アニメでは野獣ともみ合い、実写では城が崩れる)

アニメ版を観たのがかなり前なので、だいぶ内容を忘れてました。
もう一回見直してみたいと思います。

IMAXって?

高品質のデジタル映像と音響によって、臨場感のある映画体験ができるシステムです。
実際に体験して、通常の映画館と比較してみました。

すぐにわかった違いとしては

  • スクリーンが大きい
  • 映像が明るく鮮明
  • 左右だけでなく上下からも音が出る

といったことがあります。

IMAXの紹介映像では「映画の中に入ったような」「ささやき声が耳元で聞こえるような」という観客の感想がありますが、本当でした!

特に音響は、低音がお腹に響く、衣擦れの音やささやき声はかすれ音まで再現されるという感じです。
臨場感はあるのですが、音量が大きいので耳が痛くなる人がいるかもしれません。

鑑賞した方の評価

公開直後の土日の興行成績は、観客動員数約72万9000人、興行収入が約10億6500万円という好スタートを切っています。
すでに鑑賞した方の評価も高く、今後ますます伸びる可能性がありますね。

鑑賞した方の感想を見てみました。

  • ベルと野獣の心の動きが描かれていて素晴らしい。
  • エマ・ワトソンのベルが良かった。
  • 泣けた、感動した。
  • 吹替・字幕とも俳優陣の歌声が素晴らしい。

見る人にもよりますが、「おとぎ話」としてストーリーが知られていることから、展開そのものへの突っ込みとかはほぼなし。
丁寧に作りこまれている点や、キャスティングについて高評価が多かったようです。

■エマ・ワトソン「美女と野獣」上映期間いつまで?あらすじとキャラクター紹介

関連?作品

外見のせいでモンスター扱いされるけど、知性が高く教養がある、孤独なキャラクター…野獣を見ていて思い出したのは「エレファント・マン」でした。

「エレファント・マン」のあらすじ

見世物小屋で虐待を受けている青年ジョン・メリックは、母親が妊娠中に象に襲われたため奇形で生まれたと言われていました。
(ありえんやろと思った)

実は先天性の病気であり、医師であったフレデリック・トリーブスはその症例に興味を持ちます。

知的障害があると思われていたジョン・メリックですが、実は会話もでき聖書も読める上、芸術も理解することがわかります。

ゆっくり互いに友情を築き始めたジョン・メリックとフレデリック・トリーブスでしたが、周囲は理解を示さず、ジョンは再び過酷な環境へ連れ戻されることになり…。

思い出して書いていても涙がこみ上げてきます。
ジョンがね、本当に大人しくて素敵な青年なんですよ。
若者なら当然抱くであろう感情さえも抑圧して、与えられたものに感謝する姿には学ぶところが大いにあります。

エマ・ワトソンは出てきませんが「エレファント・マン」、おすすめです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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