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「素晴らしきかな、人生」ネタバレ、感想、評価。ウィルスミスと愛・時間・死の物語

      2017/05/24

毎月1日は映画の日ですね!
ウィル・スミス主演「素晴らしきかな、人生」を観てきました。
何度も観たい素敵な映画に出会えた…という気持ちのままに、感想を書いてしまいました。

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あらすじ

広告代理店の経営者であり、筆頭株主でもあるハワード(ウィル・スミス)は、わずか6歳の愛娘を病気で失う。

以来、2年という月日を経てなお生ける屍のような彼。

親友であり共同経営者のホイット(エドワード・ノートン)、後輩のクレア(ケイト・ウィンスレット)、サイモン(マイケル・ペーニャ)の3人は彼を心配し会社に戻らせたものの、深い悲しみから立ち直れないハワードとコミュニケーションを取ることすらできないでいた。

ハワードのコネクションで抱えていた取引先が次々と離れていき、会社は存続の危機にあった。
そんな中で会社の買収話が持ち上がる。

成立させるためにはハワードの了承が必要だが、当然彼は首を縦に振らない。
それどころか話し合うことすらできない。

困ったホイットは探偵を雇い、ハワードが経営者として不適格である証拠をつかんで、買収を成功させようと目論む。

ハワードとの会話は成立しないものの、会社から出るとドッグパークに立ち寄る他はまっすぐに自宅に帰り、どこにも出かけない生活をしていた。

ある日探偵はハワードが「愛」「時間」「死」に宛てて書いた手紙を盗み出してくる。

ホイットたちは、寂れた劇場で稽古をしていた3人の俳優を雇い、それぞれ愛・時間・死を演じさせることで、ハワードが経営者としてふさわしくないほど病んでいる証拠を取ろうとするが…。

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感想

※本編ネタバレあります。観ていない方はご注意を。

愛と時間と死の3つは、過去最高益を出した会社のパーティーで、幸せの絶頂にいたハワードのスピーチで紹介される言葉です。

有能なコピーライターとして活躍していたハワードが「人に伝えるときに大事なこと」と言うこの3つ、そのまま映画のテーマになっています。

ハワードは哲学も心理学も宗教もカウンセラーも呪術師も、おそらくその他あらゆる「悲しみから立ち直る方法」をも試し、その全てを拒否するほどの悲しみを抱えています。

週に6~7時間しか眠れてない、食事もろくにとっていない状態で、それでもなんとか出社し、丸一日ドミノを組み立てています。

こんな人、私だったらお手上げですよ。
「そっとしておきましょう」という言葉のもと、なるべく関わらず、それこそ時間が解決してくれるよ、といって放っておくでしょうね。

それなのに同僚たちは、なんとか彼に立ち直って欲しいという気持ちをずっと持っているんですよ。
彼がいなくても回せる会社にするんじゃなくて、彼の席をずっと確保したまま、2年も維持してるんです。
生きてるんだか死んでるんだかわからないような人を、無理にでも会社まで戻したんです。
友人としてとても大切にしていたことが分かりますよね。

その3人が、ハワードを病人に仕立てて経営者を下ろすなんて画策したくらいだから、会社の経営危機は本当にギリギリのとこまでいってたんだと想像がつきます。

しかも。
ホイットは離婚して娘から超嫌われている。
ケイトはハワードのサポートをしてたおかげで家庭も作れず、年齢的に、人工授精で子供を産むというチャンスまでなくなる有様。
そしてサイモンは、生まれて間もない息子がいるのに、過労で再発した骨髄腫で死が目前に迫っています。

まさにそれぞれが愛と時間と死に直面した状態。

「愛」「時間」「死」を演じることになった3人の俳優は、ホイット・ケイト・サイモンのそれぞれと打ち合わせをしながら行動するのですが、ハワードに対して働きかけているようでいて、同時にホイットたち3人の問題に対してもアプローチしていました。

ハワードを助けたくてやっていることが、結果的に自分たちのサポートにもなっていたという。
ちょっと、いやかなりいい話。

素晴らしきかな、人生

©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

公式サイトのローディングアニメにも使われているドミノが、キーアイテムでした。
ハワードが出社しては組み上げている壮大なドミノが、冒頭とラストで倒されていきます。

その意味が、冒頭では築き上げてきたものが全て崩れ去る「破壊」の象徴に見えるのに対し、ラストでは、全てが不思議な縁で結ばれ、つながっているのだというポジティブなイメージに変わるのが本当に不思議でした。

物事は見方によって全く意味を変えるのです。
劇中で「死」を演じたブリジット(ヘレン・ミレン)がそう言ったように。

時間の描き方が少し物足りなかったと感じました。
3本柱の中ではちょっと存在感というか意味愛が薄く感じたんです。
娘を亡くしてからの2年間の彼が、どれだけ葛藤し、苦しみ、どんな方法で這い上がろうとして挫折してきたかをもう少し見たかったかも。

子供を亡くした親たちのピア・カウンセリングを主催しているマデリン(ナオミ・ハリス)という女性が、実はハワードの妻であり、同じ悲しみを背負っていたのだということが明かされるラストは、思い出すとまた涙が溢れてきてしまう…。

最後まで明確にならなかったのは、愛と時間と死を演じた3人が、本当は人間だったのか、人ならざるものだったのか…。

天使だったんだと解釈してもいいよねと思える、優しい物語でした。

評価

総合レビューを見た感じでは、5段階中3~4という高評価です。
個人的には大満足、もう一回観たい★5でした。

鑑賞後の感想には以下のような声がありました。

  • 不変的テーマを扱っている作品。
  • 幸せのヒントが見つかるかもしれない。
  • 人生について考えた。
  • 伏線からのラストで感動できる。
  • ぜひ観て欲しい。

絶賛じゃないですか。

少々の気になる部分をスルーして、「良かった」と言える映画だったということだと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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