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クール・ランニングあらすじ・実話ネタバレ感想。主題歌がいい!掛け声なんて言ってる?

      2017/07/21

ディズニー実写映画の中でも、爽やかで楽しい作品として人気の「クール・ランニング」。
久々に見直してみましたが、やっぱり面白かったです!
実話に基づいた作品とは知っていましたが、どこまで事実か、あの掛け声は実際に言ったのか?
調べてみました。

※本編の結末までネタバレしています。未鑑賞の方はご注意下さい。

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映画データ

タイトル:クール・ランニング(1993年アメリカ/1994年日本公開)
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:
 レオン・ロビンソン(デリース・バノック)
 ダグ・E・ダグ(サンカ・コフィ)
 ロール・D・ルイス(ジュニア・バヴェル)
 マリク・ヨバ(ユル・ブレナー)
 ジョン・キャンディ(アービング・ブリッツァー)
 レイモンド・J・バリー(競技委員長)

あらすじ

陸上競技会でアクシデントによってオリンピックに出場できなくなった陸上選手・デリース(レオン・ロビンソン)。

諦めきれない彼は、陸上の金メダリストである父の友人だったアービング(ジョン・キャンディ)の存在を知る。

ボブスレーという競技すら知らなかったデリースはオリンピックに出場したい一心で仲間を募る。

雪の降らないジャマイカで初めてのボブスレーチームが冬季オリンピック出場に向けて奮闘する。

ネタバレ

※本編の結末までネタバレしています。未鑑賞の方はご注意下さい。

オリンピック・金メダリストの父をもつデリース(レオン・ロビンソン)は100mを9秒台で走る優秀な陸上選手だった。
しかしオリンピック出場選手を決定する競技会でジュニア・バヴェル(ロール・D・ルイス)に巻き込まれて転倒し、夏季オリンピックへの出場権を得られなかった。

クール・ランニング

©Disney

競技会をやり直してほしいと委員会へ交渉するデリースだったが、委員長からは諦めて4年後に出場するよう言われる。
夢破れ、委員長室にかかる父の写真に目をやったデリースは、父と並んで写るもうひとりの金メダリストに気付く。
それはかつてボブスレー選手だったアービング・ブリッツァー(ジョン・キャンディ)だった。

デリースはボブスレーで冬季オリンピックに出場することを決め、親友でプッシュカートレースドライバーのサンカ(ダグ・E・ダグ)を仲間にして、アービングを探し当てる。

選手時代の面影もないほどに太ったアービングは、ボブスレーへの情熱を失ったかに見えたが、父よりも速く走るというデリースの押しに負けてしぶしぶコーチを引き受ける。

メンバーを募集する会場で、アービングは意図的にボブスレーの事故シーンばかりを集めた映像を見せ、参加者は誰もいないかに思われた。
しかしデリースと同じく陸上競技会で転倒し、出場権を逃したユル・ブレナー(マリク・ヨバ)と、転倒の原因となったジュニア・バヴェル(ロール・D・ルイス)が仲間に加わり、チームはスタートする。

クール・ランニング

©Disney

ボロボロのそりで練習を繰り返す一方で、チームは費用の捻出に頭をかかえていた。
ジュニアは父に無断で車を売って金を工面し、5人は無事にカナダへ飛び立つが、現地に到着したメンバーはその寒さに驚く。

アービングは昔の仲間を頼りに練習用のそりを安価で譲り受け、なんとか練習を開始したものの、メンバー4人は氷の上ではまともに歩けず、コースではそりに乗り込むこともできない有様。

他国チームや報道の笑い者になりながらも懸命に練習を重ねる4人だったが、デリースはアービングが過去に不正を行って金メダルを剥奪されたことを知らされる。

予選通過タイムを出したジャマイカチームに対し、委員会は国際試合の出場経験を持たないことを理由に失格を言い渡すが、アービングは「オリンピック年は予選も国際試合とみなすはずだ」と食い下がる。
アービングはかつてのコーチであった委員長に向かって過去の罪を悔い、自分は失格でもいいからメンバーを出場させてほしいと頭を下げ、結果、ジャマイカチームは無事に出場を果たす。

クール・ランニング

©Disney

ボブスレー競技は4回滑走し、総合順位で結果が決定する。

しかし1回目の滑走では緊張のため思うようにスピードが出せなかった。
デリースはスイスチームを意識し、彼らの真似をしようと懸命だったが、サンカは「俺たちはジャマイカ人だ、ジャマイカらしくやろう」と気分を切り替える。

2回目の滑走日、大音量でレゲエ音楽を流しながら登場するメンバーはオリジナルの掛け声で士気を上げ、見事なスピードで滑走。
南国から初出場のチームの大健闘に会場や観客も沸き、ファングッズまで売り出される。

クール・ランニング

©Disney

しかし次の滑走でそりのねじが緩み、破損して転倒。
横倒しでゴール付近まで滑り降りた4人は、かけつけた救急隊の助けを借りず、自分たちでそりを担いでゴールする。

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感想

ネタバレでは書いていませんが、劇中ではコーチ含めメンバー全員が抱える問題や想いがあり、葛藤や悩みが語られています。
それらサブストーリが、登場人物をより身近で体温のある存在にしていると思いました。

個人的に一番好きなキャラクターはサンカで、どんな苦境でも発揮されるその明るさと自然体のふるまいに救われます。

サンカが、俺たちはジャマイカ人だ、という宣言に続く
“The best I can be is Jamaican”(ジャマイカ人であることがベストだ)
というセリフがあるのですが、ありのままの自分をベストだと言えるってすごいです。
日々何かと自分にも周りにも不平不満を募らせている自分自身を反省するとともに、憧れさえ抱いてしまいました。

とにかく初めから終わりまでジャマイカン・カラーに彩られたゴキゲンな物語です。
あまり深く考えず、とにかく元気になりたいときに観るといいかもしれません。

クール・ランニング

©Disney

実話と当時の記録

「クール・ランニング」は実話を元に創られた物語です。
ではどこまでが本当でどこからがフィクションなのか? 調べてみました。

本当のこと

1988年にカナダ・カルガリーで冬季オリンピック開催。
カルガリー・オリンピックにジャマイカチームが初出場。
現地で記録が伸びて人気が出た。

創作部分

きっかけは陸上選手の声かけではなく、アメリカ人の始めた賭け。
1988年時点では夏季オリンピック陸上の金メダリストはジャマイカにはいない。
チームメンバーは4人ではなく5人。途中で入れ替わりもあった。
主なメンバーは陸上選手ではなく軍人。
転倒の原因はそりの不具合ではない。
そりを担いでゴールをくぐってはいない。

ほぼフィクション

「ジャマイカが冬季オリンピックに出場した」というセンセーショナルな事実をもとに、詳細は創作された物語と言えそうです。

しかし確かにこの年のオリンピックでは話題になり、さらに映画の人気もあってか、次のオリンピック以降もジャマイカチームはボブスレー競技に出場しています。

記録

ボブスレー競技はコースを4回滑走し、タイムの合計が速いチームが勝利します。

カルガリーオリンピックでのボブスレー4人乗りの順位と4回の滑走時間合計記録は以下です。

  1. スイス:3分47秒51
  2. 東ドイツ1:3分47秒58
  3. ソ連(現ロシア)2:3分48秒26
  4. アメリカ1:3分48秒28
  5. ソ連1:3分48秒35

平均すると1回の滑走タイムは56秒~57秒あたりでしょうか。

映画の中でジャマイカチームの記録は以下のようなものでした。
 予選:59秒46
 本戦1回目:58秒04
 本戦2回目:56秒53
 本線3回目(転倒のため記録出ず)

1秒の差が大きな順位の差になるオリンピックでは、予選・1回目の速度は話にならなかったようですが、2回目の速度がキープできれば上位入賞の可能性もあったということですね。
実際、スタートのスピードはかなり速くアメリカを凌ぐほどだったそうです。

主題歌

クール・ランニングの主題歌は「I can see clearly now」です。
アメリカ出身のレゲエ・ミュージシャンであるジョニー・ナッシュの楽曲を、ジャマイカ出身のジミー・クリフがカバーしたバージョンが使用されています。

このジミー・クリフバージョンはフジテレビのドラマ「エンジン」(木村拓哉さん主演・2005年放送)のエンディングテーマにも使用されました。

掛け声はなんて言ってる?

そりに乗る際の掛け声は最初、スイスチームに憧れたデリースが

”Ein, zwei, drei”(アイン、ツヴァイ、ドライ)

とスイスの真似をして言っています。

予選は無事に通過したものの、本戦の1回目滑走で失敗した4人。
コーチからは
「技術的なことはもう何も教えることはない」
「自分たちでリラックスする方法を考えろ」
と言われてしまいます。

そこでサンカは
「スイスの真似をしてるから緊張するんだ」
「俺たちはジャマイカ人だ、ジャマイカらしくやろう」
と言い、2回目の滑走からは掛け声が変わります。

”Feel the rhythm, feel the ride,Get on up,cool running”

和訳は
「リズムに乗って、風を切れ、突っ走れ、ボブスレータイム、クールランニング!」

”cool running”は”旅に無事あれ””穏やかな旅路”といった意味合い。
掛け声とするなら「良い旅を!」という感じでしょうか。

劇中の掛け声はとても印象的ですが、実際のジャマイカチームの掛け声は
”Set,Two,Three,Go!”
と、至って普通だったようです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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