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千と千尋の神隠し「いつも何度でも」歌詞の意味と秘密。木村弓と覚和歌子の現在

   

2001年に劇場公開され、現在でもテレビ放映のたびに話題になるジブリアニメ「千と千尋の神隠し」。
印象的な主題歌「いつも何度でも」の誕生秘話と、歌詞の秘密を公式ガイドからチェック。
作曲と歌を担当した木村弓さんと、作詞を担当した覚和歌子さんの現在にも迫ってみました。

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主題歌「いつも何度でも」誕生秘話

この曲について、木村弓さんが映画完成前に作曲し、宮崎駿監督へ送った経緯があるというのは結構よく知られた話です。

始まりは、木村さんが映画「もののけ姫」を観たことにありました。

「もののけ姫」に感銘を受けた木村さんは、ご自身の作品CDやテープを手紙とともに宮崎監督に送ったそうです。
すると監督から以下のようなお返事が。

「煙突描きのリン」という作品の企画が進行中で、その作品が形になるときには連絡させていただくかもしれません。

宮崎監督から送られた「煙突描きのリン」とは、大地震に見舞われた東京を舞台にした物語でした。
手紙の中の作品アイデアを読み、しばらくしてからふとメロディーが生まれ、それが「いつも何度でも」になりました。

歌詞は、最初の2行だけ木村さんのアイデアでしたが、その後が出てこなかったため作詞家の覚和歌子さんに相談。

木村さんが「煙突描きのリン」の物語について話をしながら、鼻歌でメロディーを歌ったところ、覚さんにあるイメージが湧きました。

煙突の上に少女がいて、眼下に広がる瓦礫の向こうに海が見える…

それからものの10数分で「いつも何度でも」の歌が完成したと言います。

「煙突描きのリン」の企画は残念ながら中止となってしまったそうですが、完成した「いつも何度でも」を聴いた宮崎監督は「とてもいい歌ですね」と感想を述べています。

宮崎監督は後に「この歌がきっかけになって”千と千尋の神隠し”を作ったかもしれない」とも言ったそうで、木村さん、覚さん、宮崎監督の間になにか共鳴するものがあったようにも感じます。

企画は中止となっても、「煙突描きのリン」のアイデアは、不思議の町にある油屋の煙突、水に沈んだ街のイメージとして作品世界に出現しています。

歌詞と意味

「いつも何度でも」の歌詞は、やさしい言葉の中にとても深いものを感じます。

「千と千尋の神隠し」の物語に沿って解釈することもできますが、この歌詞はもともとの企画だった「煙突描きのリン」のイメージを重ねることで、よりぴったりくるようにも思います。

繰り返すあやまちの そのたび人は
ただ青い空の青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は光を抱ける

大きな災害で破壊された都市、被災した人々、かなしみのやり場のない憤り。
そうした中にも希望が見える、そんな情景が浮かびます。

覚和歌子さんは
”曲も歌詞も、体の深いところから出てきたような気がする”
”聴いた人のかなり深いところまで降りていけるんじゃないか”
”眠っているものを揺さぶってそっと起こすようなことができれば、映画のテーマとも重なるのではないか”
と語っています。

※参考:「千尋と不思議の町」(角川書店)

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木村弓さんの現在

映画の映像とともに、美しい歌声と楽器の音色で印象に残る木村弓(きむら・ゆみ)さんは
大阪府出身のアーティスト。

若干16歳にして単身渡米、ピアノを専攻して大学を卒業後、声楽家として勉強されていました。
一時、体調を崩して声楽の道を断念されたものの、癒しや祈りに関わる音楽の世界へ。

最近の活動

現在は全国各地でコンサートを行っていて、オーケストラと共に演奏されることも。
2016年末には三鷹の森ジブリ美術館にてサプライズ・クリスマスコンサートに出演されています。

詳細は木村弓さんの公式サイトにて確認できます。
木村弓さんが演奏されている竪琴”ライアー”の解説もあります。

覚和歌子さん

「いつも何度でも」の歌詞を担当されたのは、覚和歌子(かく・わかこ)さん。
山梨県出身の詩人・作詞家として活躍。

沢田研二さん、平原綾香さん、SMAP、クミコさん他、多くのアーティストの作品に参加しており、詩集や翻訳絵本も出版されています。

最近の活動

詩作ワークショップや朗読会など、詩人としての活動を活発にされているようですね。
詩人の谷川俊太郎さんと、対談ならぬ対詩ライブを継続的に開催されています。

詳細は覚和歌子さん公認の公式ファンサイト風雲うたよみギムナジウムにて確認できます。

「いのちの名前」

「いつも何度でも」と並んで、聴くと映画のシーンが思い浮かぶ曲として「いのちの名前」があります。
作曲はジブリアニメとは切っても切れない人・久石譲さんです。

※動画はR3 Music Boxさんよりお借りしています。

劇中ではインストゥルメンタルのみですが、実はこの曲にも覚和歌子さん詞をつけています。
映画公開時に発売されたマキシシングルでは木村弓さんが歌っています。

未来の前に すくむ心が
いつか名前を 思い出す
叫びたいほど 愛おしいのは
ひとつのいのち
帰りつく場所
わたしの指に 消えない夏の日

これは2番の歌詞の一部ですが、千尋がハクに見送られて不思議の国を後にするシーンを思い浮かべて切なくなってしまいます。

映画音楽は、曲を聴いただけで物語や映像が浮かんでくるものが多いですが、ジブリ作品では特に印象に残る楽曲が多いと感じます。
映像がなくても、音楽でそのときの感動が呼び起こされるなんてすごいことですよね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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