2016年第155回直木賞発表「海の見える理髪店」あらすじ・ネタバレ・感想

2016年7月19日、第155回直木賞の受賞作が決定しました。
その「海の見える理髪店」作者の略歴や気になる内容について書いてみました。
「海の見える理髪店」どんな作品?
大物有名人が訪れるという伝説の床屋に予約をいれた「僕」と、その凄腕店主との”特別な時間”を描く表題作を含む、全6編の短編集です。
特別な力を持ったヒーローも、不思議な異世界も登場しませんが、荻原さんの描く人間はとても温かい感じがします。
書評に”誰の人生にも必ず訪れる、喪失の悲しみとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集(引用:honto)”とある通り、思うようには行かない人生の中にある人の温かさを垣間見る作品集。
作者・荻原浩氏の略歴
荻原浩(おぎわら・ひろし)
1956年 埼玉県出身
コピーライターを経て作家になった方で、ユーモア小説、推理小説など多彩な作品を書く作家さんです。
デビュー作「オロロ畑でつかまえて」は、人口約300人の超過疎の村と、倒産寸前の広告社による、やぶれかぶれの村おこしを描いたユーモア小説です。
同作は第10回小説すばる新人賞を受賞しました。
過去に「あの日にドライブ」「四度目の氷河期」「愛しの座敷わらし」「砂の王国」の4作が直木賞候補となっていました。
「ほっとしてます。何か肩の荷が落ちたよう。いつも心の平穏を保つために落ちた時のこと考えるようにしていたので、逆の結果に戸惑ってます」
「本当にありがたい。書くにあたってはリズムを大切にしています。五感を大切に耳で聞こえる音や鼻でかぐ匂いを大切にしています」
(引用元:Yahoo!ニュース)
受賞の言葉からも、温厚なお人柄が伝わりますね。
受賞歴
『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞(1997)
『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞(2005年)
『二千七百の夏と冬』で第5回山田風太郎賞(2014)
あらすじ・ネタバレ
※集英社「海の見える理髪店」のネタバレを含みます。これから読もうと思っている方はご注意下さい。
「海の見える理髪店」は短編集です。
1話ごとのあらすじ・ネタバレをご紹介していきます。
作品名から各記事へリンクしています。順次追記していきます。
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