映画アイアムアヒーロー見てきた!韓国での撮影とキャストの演技、CGもすごい!

映画「アイアムアヒーロー」を映画館で観てきました!
日本のゾンビ映画でここまでぶっ飛んだものは初めて観ました。
特殊撮影やキャストの動きなど、特にすごいと思ったところをまとめてみました。
※映画「アイアムアヒーロー」のネタバレがあります。これから観ようと思う方はご注意下さい。
韓国撮影のすごさ
アイアムアヒーローの一部撮影は韓国で行われています。
パンフレットを読むと、日本では実現出来なかったダイナミックかつこだわりの撮影の裏側を知ることができました。
アウトレットモール
映画の中でZQNの群れとの攻防戦を描くシーンで、アウトレットモールをイメージしていた佐藤信介監督ですが、日本ではイメージ通りの建物がなかなか見つからず、あっても撮影許可が降りなかったということで、韓国の閉鎖されたアウトレットモールを使うことになりました。
富士山の裾野にある設定だったため、韓国のデザインを全て塗り替える形で様々な客層を想定したブランドを作り、外装やロゴ、内装、ポスターまで作るというこだわりぶりでした!
ここで作られた店舗はなんと90店舗以上というから、凄まじいですね!
また、モール全体のデザインも日本とは違っていたため、植え込みや床、看板の形など、日本のモールに見えるように全て作り替えたのだそうです。
その広さは東京ドーム約2つ分!
スタッフの方の苦労のほど、想像が追いつきません!
(>◇<)
カーチェイス
タクシーで高速道路を走って逃げるシーンでは、運転手がZQN化してしまい、英雄たちの乗った車が暴走します。
これは韓国の建設中の高速道路で撮影されたそうで、日本ではちょっと考えられない大規模な渋滞や事故のシーンが撮影されています。
運転手さんがアクセルマックス、時速160kmを踏み抜いた状態で別の車にぶつかるシーンがあるのですが、ワイヤーをぐるぐるに巻いた車体を釣り上げて、思い切りワイヤーを引き抜く、駒の要領で車体を回転させていたそうです。
いやいや、いくらシートベルトつけてても、中の人死んじゃいますって!
エキストラさんのノリ!
モールのZQNたちは韓国現地のエキストラさんに出演いただいているそうです。
韓国チームの皆さんは怪物のリアルさを重視しているそうで、もちろん特殊メイクもするのですが、ZQNっぽい動きにもこだわって演じてくれたのだとか!
ウイルスが体内に入って、体が異常な状態になっているのを想定した動きをしてください、と要求すると、実際に体を動かしながら表現を練っていたということで、パンフレットでは「まるで舞踏の祭典みたいでした」と書かれています。
なんと怪しい撮影現場でしょう!?
CGと特殊メイク
映画を観ていて「これどうやって撮影してるんだろう」と思ったのは、頭が完全に陥没しているZQNや、手足が欠損しているZQNが人間らしく動いているところでした。
特殊メイクで「盛れる」のは理解できますが、「削る」のは想像がつかなかったんです。
そうしたら…今は特殊メイク+CGで異形を作り出すことが出来るんですね。
※拡大の際はグロ注意です。
撮影の際に、CGで消すべきところに予めマスクをかけておいて、後で処理をする。
手順は解りますが、実際に映像で見ているとごく自然に「崩れて」いて、不思議なくらいでした。
この他にも、ZQN化した人は瞳が左右に離れる、黒目が白く濁るなど、目に特徴が出るのですが、こちらもCGで加工されているとか。
半分ZQNになった比呂美と、完全にZQN化した人とでは、瞳孔の位置や大きさが違うなど、細かいところまでこだわって作りこまれています。
おかげで個々のZQNが識別できてしまいます…。
そういえばスプラッターホラー映画の「バタリアン」でも、登場するバタリアンたちに愛称がついていましたね。
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キャストインタビュー
パンフレットや雑誌などに掲載されたキャストの方のインタビューから、撮影秘話などを拾ってみました。
大泉洋さん
原作の英雄を再現することにこだわったという大泉洋さん、太ろうと思ってたくさん食べたけど、顔になかなか肉がつかなくて困ったそうです。
ロケ地が韓国になったことで、本物のショットガンを使った撮影になったそうですが、実物は大変重くて腰が痛くなってしまったんだとか。
ラストではほとんど構えっぱなしになっていましたから、ものすごく大変だったと思います。
有村架純さん
ホラー/スプラッタは苦手そうな有村さんですが、実際に完成した作品を観て、ただのゾンビ映画じゃないと感じたそうです。
自らZQNを演じたためか、ZQNの中に残っている人間らしさを感じて、面白いと思ったと話しています。
英雄を演じる大泉洋さんは、冒頭部分ではせっかくショットガンを持っているのに法律がどうとか、規則だとかと言って、進んでZQNを攻撃しようとはしないのですが、暴走するタクシーの中では有村さんをかばってあげたり、山の中では険しい道で有村さんをおぶって歩くなど
「大泉さんがだんだんかっこよく思えてきました」
と話していました。
長澤まさみさん
スピンオフ作品「はじまりの日」では主役として登場されている藪こと小田つぐみ。
原作ではかなり「やさぐれている」イメージだったけど、映画では「カッコよく」演じたかったと言います。
1日の撮影後にはZQN役の人とも一緒にお酒を飲んだり、大泉さんとも出番待ちの間にコミュニケーションをとるなど、和やかな撮影現場が想像できるようなエピソードも。
映画の中では手オノ1本でZQNをなぎ倒す強い女性でしたが、スピンオフ作品を観ると、藪がなぜそんなに強くなれたのかが解るかもしれません。
■「アイアムアヒーロー」前日譚「はじまりの日」ネタバレはこちら
長期に渡る大変な撮影現場だったと思いますが、役者さんたちはそれぞれご自分の演じる役のイメージを考えつつ、様々な工夫を凝らしつつ、それでも楽しんで撮影をされていたようですね。
おまけ
映画の冒頭部分で、英雄が出版社に漫画原稿の持ち込みをしているシーンがあります。
担当さんと話している背景にはずらり、「ビッグコミックスピリッツ」のバックナンバーが並んでいました。
言わずと知れた、アイアムアヒーローの掲載誌ですよね。
圧巻!
さらにパーティションには、アイアムアヒーロー原作者である花沢健吾さんの作品「ルサンチマン」のポスターが貼られていました!
知る人ぞ知る楽しみですね。
ZQN登場からは激しい動きとテンポで周りを観る余裕がなかったのですが、もしかしたらアウトレットモールのセットの中にも遊び心がたくさん仕掛けられていたかもしれません!
ぜひ大スクリーンでチェックしてみてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!