映画アイアムアヒーローの結末は原作最終回とちがう?ネタバレ感想

待ちに待った「アイアムアヒーロー」実写版映画を見てきました!
個人的感想と、映画のストーリーをご紹介します!
※映画「アイアムアヒーロー」本編のネタバレしています。これから観る方はご注意下さい。
感想―ZQNがすごい
面白かったです!
2時間があっという間でした。
原作のZQN(ゾキュン=ゾンビ)の表情や動きがすごいので、実写化には批判的な意見もあったようなのですが、いざ作品を観ると再現度の高さにびっくりしました。
腕や脚が欠損したり、頭頂部が凹んでたりするのに、動き回るZQNは本当に気持ち悪いのですが、ちゃんと人間だったときの個性も残っていて、見ていて愛嬌があるというか笑えるところもありました。
ゾンビ映画では、日常から離れたところ―キャンプ場とか研究所とか―で、何か原因になるようなことをしでかした結果、ゾンビが湧いて、あふれて…という設定が多いと思います。
この作品では、ごくありふれた日常がとても平凡な感じで描かれる中で
「あれ?なんかおかしくない?」
という感じに侵食されていきます。
それはニュースを読むアナウンサーの一言だったり、ふと見上げた空の異変だったり、すれ違う人の様子だったり。
気付く人は気付くけど、気付かなければ普通で流してしまいそうな。
実際、感染症の爆発的な流行などは、自分の知らないところで小さなパニックが起こって、それがもう大変なことになってから自分も巻き込まれていることに気付くのではないか?
そういう空気感がすごくリアルに感じられて怖かったです。
※グロ苦手な方は要注意です。
いろいろ出てます。
■アイアムアヒーローの上映期間いつまで?
■アイアムアヒーローのロケ地、キャストは?
■アイアムアヒーロー、撮影、特殊メイク、CG裏話
あらすじ
主人公・鈴木英雄(大泉洋)はアシスタントをしながら漫画家を目指す35歳。
いつまでも漫画家になる夢を諦めきれない英雄に、同棲相手の”てっこ”こと黒川徹子(片瀬那奈)の気持ちは冷めていく。
持ち込み原稿をボツにされた英雄は、定職につかず結婚もできないことをてっこに責められ、趣味の射撃用のショットガンとともに家から追い出される。
しかし仕事中にてっこから「ごめんね」と電話が入る。
電話の向こうのてっこの様子がおかしいのに気付き、栄養ドリンクを買って帰宅した英雄は、変わり果てた姿のてっこに襲われた。
仕事先ではアシスタント仲間や漫画家・松尾(マキタスポーツ)まで様子がおかしくなっている。
逃げ出した英雄は自衛隊のヘリや戦闘機が飛び交う空を見た。
路上では人が人を襲い、車が躊躇なく人を跳ね、逃げ惑う人と車で街はパニックになっていた。
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ネタバレ
※以下に映画本編ネタバレを書いています。これから観る方はご注意ください。
路上に停車していたタクシーに乗り込む英雄だったが、同乗した官僚の男が突然運転手に噛み付く。
もう一人の同乗者、女子高生・比呂美(有村架純)とともに凶暴化した男をなんとか車外に落としたものの、今度は運転手が凶暴化。
暴走車両は事故を起こす。
激しい衝突に気を失っていた英雄が気付くと、高速道路上には多数の車両が互いに衝突し合い、走行している車はなかった。
英雄と比呂美はネットの情報から、謎のウイルスによって人間でなくなってしまった生命体ZQN(ゾキュン)のこと、高い所ではウイルスが死ぬという噂を入手。
二人は徒歩で富士山を目指すが、英雄は比呂美の首に噛み傷を見つける。
比呂美は赤ちゃんに噛まれたという。
「殺していいよ」
と言う比呂美に対し銃を構えたものの撃てない英雄。
山中で体に異変を覚えた比呂美は、一度は英雄と離れるが、その後ZQNに襲われた英雄を助けてくれる。
常人にないパワーを身に付け、会話はできなくなったが、比呂美が英雄を襲うことはなかった。
英雄は、眠る時間が増えた比呂美を連れて、富士の裾野にあるショッピングモールにたどり着く。
ZQNに襲われた英雄は、やぶと名乗る女性(長澤まさみ)に助けられ、モール屋上に作られた非感染者のコミュニティに入る。
手厚く迎えられたと思ったが、コミュニティのリーダー伊浦(吉沢悠)の目当ては英雄のショットガンだった。
比呂美を人質に取られた英雄は反撃を試みるが、比呂美がZQN化していることがバレてしまう。
比呂美はボウガンで撃たれ、英雄はショットガンを奪われる。
英雄のショットガンを手にしたサンゴ(岡田義徳)は伊浦に反逆し、伊浦をモール地下へ食料を取りに行くチームの最前線に立たせる。
非感染者の男たちはモールの地下食料庫にたどり着くが、何故か地下の照明が点灯、館内音楽まで流れ始め、音に釣られたZQNが集まってくる。
照明と音楽を入れたのは伊浦だった。
コミュニティのボスを気取っていた伊浦はサンゴに反逆されたことで逆上、コミュニティの男たちをZQNの餌食にした。
限られた空間を逃げ惑う英雄たち、やがて地上のZQNたちも地下へなだれ込んでくる。
一方、ZQNの上がってこないはずのモール屋上に、生前から高跳びの練習を繰り返していたZQNが飛び上がってくる。
男たちが食料調達に出払うコミュニティは、やぶと比呂美を残して全滅。
やぶはトランシーバーで助けを求め、英雄はそれに応える。
奪われたショットガンを回収し地下を進む英雄。
やぶは比呂美を連れて地下の男たちと合流しようと動き、伊浦と鉢合わせた。
一見正常に見えた伊浦だったが、いつの間にか噛まれ発症していた。
襲いかかる伊浦に向かって、英雄がショットガンを発砲した。
生き残ったサンゴとアベ(徳井優)と合流した英雄たちだったが、なだれ込んだZQNに道を塞がれ地上に上がれない。
英雄は残ったショットガンの弾を全てZQNに撃ち込んだ。
結局、ショッピングモールで残ったのは英雄と比呂美とやぶ=小田つぐみの3人だけだった。
三人は伊浦の車で屍だらけの地下から地上へ逃れ、山道を走った。
原作との違い
違う点
映画本編は原作漫画の一部を切り取ったストーリーとなっています。
映画本編と重なる部分について、相違点を確認してみました。
- てっこの設定
- 英雄の恐怖症設定
- 英雄とてっこの関係
- てっこと中田コロリの関係
- 相乗りになるタクシーの客
- 比呂美との出会い方
- 比呂美の感染の仕方
- 富士へ向かう途中の描写
他にもたくさん違う点があるようです。
結末について
原作まんがは2017年1月末現在連載中で、結末はまだ不明です。
映画の結末は、原作まんがの途中までを描いたという感じで、ZQNについて、比呂美のその後など、すでに原作まんがで謎が深まり、解けつつあるところも全く描かれていませんでした。
多くのゾンビ映画でもこのような
「全て解決したわけではないけど一応ここは逃げ切った」
という展開がありますが、この作品については原作がかなり深まっていっているので、この路線で続編~完結まで映像化してほしいです。
現時点ではそんなお話もないようですが、期待して待ちたいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!