映画「僕だけがいない街」劇場公開期間。あらすじネタバレと感想

2019年6月13日

漫画「僕だけがいない街」は2016年に連載が完結し、5月2日に最終巻が発売されました。
2016年3月19日からは実写映画が劇場で公開されていました。
当時の劇場公開期間とあらすじ、結末を紹介します。
※「僕だけがいない街」の結末ネタバレを含みます。未読・未鑑賞の方はご注意下さい。

映画データ

【監督】平川雄一朗

【原作】三部けい

【脚本】後藤法子

【キャスト】藤原竜也、有村架純、石田ゆり子、及川光博、中川翼、鈴木梨央

【主題歌】「Hear~信じあえた証~」(栞菜智世)

【音楽】林ゆうき

【時間】120分

あらすじ

原作漫画やアニメを知っている方には蛇足ですが、簡単なあらすじをご紹介します。

僕だけがいない街1巻
出典;KADOKAWA

売れないマンガ家でピザ屋のバイトをしている藤沼悟は、時間がある時点まで巻き戻る”リバイバル”という不思議な現象を体験しています。

繰り返される時間の中に”違和感”を見つけるまで”リバイバル”は繰り返されるため、結果的にその先に起こる事件や事故を未然に防ぐことになっていました。

ある時、交通事故を防いで自分が事故に遭ってしまった悟のもとに、郷里の北海道から母が訪ねてきます。
悟の部屋にしばらく泊まることになった母が、何者かに殺されてしまい、悟は母殺害の容疑をかけられてしまいます。

思わず逃げ出した悟に”リバイバル”が起こり、悟の時間は18年前に戻されてしまいます。

その時代、悟の同級生であった雛月加代をはじめとする3人の児童が誘拐・殺害された事件がありました。

悟は18年前の誘拐殺人事件が、自分の生きる現代の母の死とつながっていると考え、事件を未然に防ぐべく行動を始めます。

このあらすじ、大筋は原作・アニメ・映画とも同じなのですが、映画のラストが撮影されたのは原作漫画の最終話が公開される前でした。

どんなラストになっているのか!?気になりますね!

結末ネタバレ

※映画作品のネタバレを含みます。これから観ようと思っている方はご注意下さい。

実写映画については「結末が原作と違う」という情報が入っているのですが、これはラストシーンの撮影時に原作がまだ完結していなかったため。
平川雄一朗監督はじめスタッフが原作者の三部けいさんに40個もの質問を投げかけて作ったという映画独自のラストシーンがどのように仕上がっているのか?

ストーリーの大きな流れとしては、

・主人公・藤沼悟は時間を少し遡る「リバイバル」を経験することがあった。

・過去の小学生誘拐殺人事件に関して、悟の母が何かに気付いた。

・悟の母が何者かに殺害される。悟は犯人の濡れ衣を着せられ逃亡。
逃亡途中に18年前に遡る(リバイバル)。

・小学生当時の同級生の誘拐殺人事件を未然に防ぐべく奮闘。

と、このあたりまでは大筋は原作・アニメと同じでした。
細かい部分、例えば、小学生時代の同級生・広美くんがいないとか、店長のアニキ肌な部分の描写がないとかで、少しずつ変更はありました。

そして気になるラストなのですが、確かに原作とは違う結末になりました。

同級生の美里が、八代の次のターゲットになっていると思った悟は、アイスホッケーの試合中、観客席を抜け出した美里を追います。

ホッケー会場から走り去る白鳥食品の車を見た悟は、声をかけてきた八代に車を出してもらい、白鳥食品の車を追います。

その車中で悟は、八代に「違うよね?」と疑いを晴らしたい思いを話しますが、八代は罪を認めます。

八代は人気のない橋の上で車を停め、「自分は別の街へ行く」「この街の平和は守られた」などど言いながら、悟を抱き上げ、欄干の向こう側へ落とします。

悟が目覚めた時、時間は現代に戻っています。
そこは病院で、どうやら事故に遭ったらしいことがわかりますが、状況は全く説明されません。

ピザ屋でバイトもしておらず、愛梨とも出会っていません。
悟は漫画家で、「WONDERGUY」という単行本を発行しています。

悟は弁護士になった同級生・賢也に頼んで、八代の現在の状況を確認します。
千葉県議の娘と結婚し、姓も「西園」へ変わり市議になっていることを突き止め、母が八代の誘拐を未然に防いだスーパーで八代に話しかけます。

悟は八代に、これ以上の犯行をやめさせようと説得しますが、八代はナイフを取り出し自殺しようとします。
もみあいになり、悟は八代のナイフで首に傷を負います。

待機していた賢也と警察が八代を取り押さえますが、悟は死亡。

劇中の悟の作品である「WONDERGUY」のシーンが映し出されます。
それは、愛梨が「くじけそうになった時勇気をもらっている」と言った本でした。

悟の死後、命日に墓参りをする同級生たちがうつり、歴史が変わった後には名乗り合うことさえなかった愛梨が映されてエンドロールです。

「WONDERGUY」

映画版の悟死亡エンドに対し、悟が生きた証としての作品が生まれました。
それが「WONDERGUY」です。

劇中ではコミック1冊の厚みがありましたが、劇場で購入できるパンフレットに、劇中で紹介されたシーンをまとめた小冊子が付帯しています。

感想

全8巻、アニメ12話を1時間半にまとめると、こうなるのね、という内容だったと思います。
原作とアニメを知っている方は「ダイジェスト版」だと感じるのではないかと。

逆に原作とアニメを見ていない人は、ストーリーが分かりにくいかもしれません。
悟の境遇とか、リバイバル前にわかる過去の事件のこととかの描写が少ないと感じました。

「リバイバル」の描写と「回想」の描写を使い分けるのも難しいなーと…その辺りは作品の持つ難しさでもありますよね。
そこで入り込めないと、母の死と過去の事件とが結びつかないので、バラバラの事件のように感じられてしまうなぁと思います。

結末も、バッドエンドにするなら途中も全部変えて別物にしてしまえば良かったようにも感じました。
「勇気ある行動の結末が…結局報われないじゃん!」
と突っ込んだのは私だけではない…はず。
ストーリー的には不完全燃焼でした。

注目したのは、小学生時代の悟を演じた中川翼くんと、雛月加代を演じた鈴木梨央ちゃんの演技です!
特に鈴木梨央ちゃんは、演技力に定評のある子役さんだけあって素晴らしい表現力でした。

叫んだり、暴れたりといった演技よりも、表現力や感性を必要とされる、静かな表情の変化が実に見事。
母親から虐待を受け、逃げ場もなく耐えていた子供が、ほんのいっとき心を開く様には思わずもらい涙をしてしまったほど。

中川翼くんは、加代の母親に見せる怒りの顔や、ジャーナリストの澤田に迫る真剣な表情がとても複雑で、印象的でした。

スピンオフ小説「僕だけがいない街 Another Record」

2016年3月30日(水)に、原作のスピンオフ小説が出版されました。

僕だけがいない街AnotherRecord
出典;KADOKAWA

タイトルは「僕だけがいない街 Another Record」。
内容はなんと、最終的に捕まる連続児童誘拐殺人事件の真犯人X氏の手記!

悟の友達で弁護士になった賢也が、この真犯人の国選弁護人になり、犯人の手記を手にするというストーリーなのです。

犯人が犯行を繰り返したのは何故なのか、何を求めていたのか。
犯人の真実を探ろうと苦悩する賢也の姿と、ついにたどり着いた真実に胸熱必至のアナザーストーリー。

私、購入して読みましたので、結末ネタバレと感想をご紹介します。

■僕だけがいない街スピンオフ「AnotherRecord」ネタバレ

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最後まで読んでいただいてありがとうございました!