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ピース又吉の「火花」ネタバレあらすじ。値段と印税が気になる!映画公開日は?

      2017/05/13

2015年夏、第153回芥川賞を受賞したピース又吉こと又吉直樹さんの「火花」を読んでみました。
あらすじ・ネタバレ・感想ほか、又吉さんはこの作品でいったいいくらもらったのか!?という話も。
※結末までネタバレしています。未読の方はご注意ください。

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あらすじ

熱海で行われた花火大会の余興として、ご町内の老人会のカラオケに混ざって、誰にも聞かれない漫才を披露した「スパークス」の徳永と「あほんだら」の神谷。
その夜出会った二人は、漫才師としての生き方、面白さを模索する日々を送る。

生まれ持った性格ゆえの面白さを持つ神谷に対し、その面白さを才能と見てひたすら尊敬し追いつこうとする徳永の苦悩と、無情なジャッジを下す世間や、そこに受け入れられる器用さを持った後輩たち。
漫才を続ける神谷や徳永たちの苦悩と、彼らを受け入れ優しく接してくれる人たちの柔らかい愛情を描いている。

ネタバレ

小学校で、クラスに1人くらいは居たであろう、何をやってもふざけているように見える、叱られてても面白い奴。
神谷はそういう人です。

徳永は神谷の「作らない面白さ」に惚れ込みます。
生まれながらの感性というものは真似しようもなければ、理解することすら難しく、徳永は羨望と妬みと憧れを抱きながらも、神谷の子供のような人間性を愛していました。

神谷は、漫才師は舞台だけでなくいつでも、どこでも面白くなければならないという持論のもと、誰にも真似できない面白さを追求するあまり、常識外れな行動を取り続け、借金は膨らみ、生活の面倒を見てくれていた女性とも離れることになり、世間から取り残されていきます。

やがて徳永は、神谷といることで感じる才能の差、神谷から認められたいという欲求に耐えられなくなり、神谷と離れていきます。

若手芸人出演ブームにうまく乗った徳永は、ひととき漫才の仕事だけで食べていくことも体験しますが、やがてブームは去り、相方の結婚を機にコンビを解散。
しばらく連絡もしていなかった神谷は、最後の舞台を見に来てくれていました。

徳利

出典:写真AC

神谷と再会した徳永は、解散を機に漫才を辞めることを宣言しますが、「お笑い芸人」でなくなってからも神谷とは時々連絡を取っていました。

ある日徳永は、神谷の相方・大林からの連絡で、神谷が行方不明になっていること、借金が一千万円以上に膨らんでいることを知ります。
その後1年ほど音信不通だった神谷から突然連絡を受けて徳永が再会したとき、神谷は豊胸手術を受け、巨乳になっていました。

ただ「面白いと思った」という理由だけで整形までしてしまう神谷に対し徳永は、世間の常識的な立場からこんこんと説教をしながらも、うろたえる神谷と一緒に泣きます。

徳永は二人が出会った熱海の温泉へ神谷を誘います。
生きている限りバッドエンドはない、と確認する徳永は、部屋付きの露天風呂で「とんでもない漫才を思いついた!」と乳房を揺らして喜ぶ神谷を眺めていました。

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読んでみた感想

読み始めから半ば過ぎまでは、「なんで私これ読んでるんだろう」と思うほど面白くなかったです。

例えるなら、酔っ払いの二人組の議論にならない議論とか、あるいは真冬の堀に飛び込んだ理由をものすごく無理やり哲学として解釈するとか、そういうのを聞かされている感じでした。

天性のお笑いの才能を持つという神谷は、衣食住や人間関係など、人が世間で生きていくのに必要と思われること一切を考えることなく、面白いかどうかだけを基準に生きています。

その生き方は確かに「命をかけて面白さを追求する」と言えなくもないかもしれませんが、たぶんリアルで側にいたら、ただの「変な人」です。

相対する徳永は、面白くありたいともがくけど普通の人です。
普通の人が無理やり天才に近づこうとするとこうなるのかなという感じでした。

とにかく理屈っぽい。
漫才師を目指している人の日常生活の会話はこんなにも面白くないものなのかしらと思うくらい、退屈でした。

ただ、最後まで読めてよかったなとも思いました。

神谷が「自分としては面白いと思った」という理由だけで豊胸手術を受けて巨乳になってしまい、徳永は真剣に「面白くない」と説教をするシーンがあるのですが、それでも徳永は神谷と一緒に温泉旅行に行くというくだりがあります。

世間からみてどんなにダメな人であっても、それこそ母のように見守り、受け入れる人もいるのだという温かさにホッとしました。

実在した天才芸人さんが、派手な付き合いやお酒で悲惨な末路をたどる話はたくさんあります。
天性の才能に惚れ込んでしまった周囲の人たちは、「なんでこんな人に付き合ってしまうんだろう」と思いながらも、その魅力から離れられないものなんでしょうね。

お笑いに青春を燃やして普通の人に戻っていく芸人さんもいれば、お笑いでしか生きられず一生芸人として生きていく人もいる。
酔っ払って読むと、なんかすごく深い話だったと感銘を受けるかもしれません。

あと、センスのいいお笑いではなく、無理やりでもどんなことしても笑わせたるという濃いお笑いが好きな人は、読んでて面白いかもしれません。

売り上げ部数と印税が気になる!

5/13放送の「王様のブランチ」によれば、「火花」の売り上げは累計300万部を超えたそうです!

参考までに挙げると、
村上春樹さんの「ノルウェイの森」が上下巻平均で約220万部
お笑い芸人・麒麟の田村さんの「ホームレス中学生」も約220万部といいますから、そのすごさがわかりますね。

こんなに売れて、いったいいくら儲かってるの!?
当然気になりますよね?

2017年2月に文庫化されていますが、単行本の価格をもとに計算してみました。

火花の単行本は1冊1200円+消費税です。
印税は売値の10%なので、1冊売れると120円が又吉さんの手元に入ります。

…ということは、120円×300万冊で、なんと
3億6000万円!

すごいですね!

又吉さんは今や文化人として情報番組でもひっぱりだこです。
作品中であれほど熱く「お笑い」を語っていながら、文化人て!と突っ込みたくもなりますが、話題になったあともなんとなく姿も行動も地味な感じなので、ちょっと安心というか。
今後ますます活躍していってほしいと思います。

文庫化はいつ?

「火花」は単行本が出たのが2015年3月で、文庫化は2017年2月でした。
単行本が出版されてから文庫化するまでの期間にはばらつきがあります。
ほとんどの作品が1~2年で文庫化されることを考えると、「火花」は文庫化までに時間がかかりました。
話題性があったので文庫でなくても売れてたのかな~。

早く読みたいけど1000円以上はお財布が辛いという方は、中古本を購入するのもおすすめです。
価格は販売店舗や個人によってまちまちですが、だいたい現在500円程度では入手できそうです。

映画化

映画「火花」は2017年11月公開予定です。

主人公・徳永を菅田将暉さんが、先輩芸人の神谷を桐谷健太さんが演じられます。

監督は自身もお笑いタレントである板尾創路さん。

又吉直樹さんは2017年5月11日に「劇場」を出版されました。
こちらも出版早々話題になっています。
ドラマ化・映画化もするでしょうね!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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