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映画「のぞきめ」ネタバレ・感想

      2016/09/09

映画「のぞきめ」を観てきたので、備忘録としてストーリーを書いていきます。
※結末までネタバレしています。

映画「のぞきめ」ネタバレ

不審な死

隙間

出典:写真素材ぱくたそ

隙間をひどく怖がり買い込んだガムテープで部屋の隙間という隙間を塞いでいた大学生・城戸勇太郎(きど・ゆうたろう)が不審な死を遂げた。
マンションの外階段の踊り場で発見された勇太郎の死因は「転落死」とされた。

テレビ局に務める三嶋彩乃(みしま・あやの)は、勇太郎の事故死現場をカメラにおさめつつ現場リポートをした。
後日、報道部の担当者から、勇太郎の遺体におかしな点があったと知らされる。
マンションの階段から落ちたにしては不自然に胴体がねじれ、口から泥を吐いていたという。

再び現場を訪れた彩乃は、現場を見つめている女性に気付く。
女性は勇太郎の恋人・岩登和代(いわのぼり・かずよ)だった。
勇太郎の部屋に入った和代を追いかけた彩乃に、和代は「勇太郎の死は転落じゃない」と言う。
一面ガムテープで塞がれた室内で、排水口から吹き出す泥と覗く目玉の幻覚を見た和代は勇太郎の部屋を飛び出す。

ダムの底の村

彩乃は和代と勇太郎の通っていた大学に取材し、サークル仲間だった二人がある村を訪ねて以来おかしくなったと知る。

詳しく話を聞くため和代の自宅へ行くと、和代は部屋中の隙間をガムテープで塞いだ上、幻覚を見て悲鳴をあげ錯乱状態に。
母親とともに和代を病院へ搬送した彩乃は、そこで和代から話を聞くことができた。

和代は勇太郎と「Kリゾート」というコテージに宿泊した際、六部峠という峠を越えてある村へたどり着いた。
村では、お堂から何者かに覗かれ、それ以来どこにいても何かに覗かれる感覚が消えないという。
和代のスマホに残っていた写真を検証した彩乃は、それが40年前にダムの底に沈んだ侶磊村(ともらいむら)だと知る。

彩乃の恋人であり作家でもある信二は、民俗学者の四十澤想一(あいざわ・そういち)の本に、侶磊村と「のぞきめ」の怪異の伝承が書かれていることを発見し、彩乃と共に四十澤を訪ねた。

「のぞきめ」伝承

四十澤は二人に「のぞきめ」の伝承について、50年前に侶磊村の鞘落(さやおとし)という家で聞いた話を語る。

林業が主産業であり他にめぼしい収入源のなかった侶磊村では、ご神木とされるような木を伐ると「のぞきめ」に祟られるという伝承があった。
「のぞきめ」は、ただ「覗くだけ」で直接人を傷つけたり殺したりはしないが、四六時中覗かれるうちに人は発狂してしまうという。

勇太郎と和代が怪異に遭い、40年前にダムの底に沈んだはずの村の写真を撮ったと話すと、四十澤は「招かれた」と言う。
彩乃と信二は怪異の元を探るため六部峠へ向かう。

六部峠を越えて

のぞきめ

出典:「のぞきめ」製作委員会

彩乃と信二は和代たちも利用した峠付近のコテージ「Kリゾート」を拠点に六部峠を目指す。
彩乃がKリゾートのオーナーに六部峠のことを尋ねると、それまで愛想のよかったオーナーが突然表情をなくし、六部峠へ行くならうちには泊まらないでくれと言い始める。

彩乃と信二が和代の話した道をたどって六部峠へ向かうと、写真と同じ風景が現れる。
二人は巡礼の鈴の音を聞き、巡礼衣装の少女の姿を見てしまう。
急いで山を降りて町へ戻る車中、彩乃の携帯に、和代が病院からいなくなったと連絡が入る。

和代は通風孔から目玉が覗き、泥水をしたたらせる幻覚を見て、病院を飛び出した。
林へ迷い込んだ和代はさらに無数の目玉が現れる幻覚を見る。

病院へ急ぐ彩乃と信二の車の前に女性が飛び出してくる。
衝突寸前で車を停め、その女性が和代らしいと気づいた彩乃は車から降り「和代さん?」と声をかけたが、ふらふらと歩き出した和代はトラックにはねられ即死。
その遺体は胴体が激しくねじれ、口から泥を吐いていた。

信二

和代の事故と無残な遺体を目の当たりにした彩乃は仕事も手につかず早退。
彩乃は信二に連絡を取ろうとするが携帯がつながらない。

信二の自宅に入るが信二の姿はなく、彩乃の耳に巡礼鈴の音が聞こえた。
音の出処を探してキッチン下の棚を開けた彩乃は、折りたたまれた和代が自分を見つめる幻覚を見る。

悲鳴をあげて腰をぬかした彩乃を、帰宅した信二が助け起こし、キッチンの棚を確認するが、当然そこに和代はいない。
信二はガムテープを大量に買ってきていた。

それに気づいた彩乃を部屋から追い出した信二は
「六部峠では過去に何人も人が死んでいた。胴体がねじれ、体がちぎれた人もいた。自分ものぞきめと目が合った」
と話し、彩乃に帰れと促す。
ドアの前で呼び続ける彩乃の耳に信二の悲鳴が響く。

信二は精神病院に入院し、彩乃は再び四十澤を尋ね「のぞきめ」の伝承について問いただす。

六部殺し

巡礼者

出典:写真AC

四十澤が50年前に取材に行った「鞘落」という家は、※六部殺しで祟られた家だった。
民俗学の学生であり当時「六部殺し」を調べていた四十澤は、鞘落家こそが六部殺しの家であり、祟りを鎮めるため生贄の少女「たえ」をお堂に監禁していることを知った。

四十澤は「たえ」が閉じ込められたお堂の地下で「のぞきめ」の本体と思われる少女の霊にも遭遇した。
お守りの数珠とともに「たえ」を連れ出した四十澤。
その後、侶磊村と外部の堺である六部峠で不審な死を遂げる人が出るようになった。

連れ出した「たえ」は不摂生がたたり救出後しばらくして死亡。
四十澤もまた「覗かれる」ようになり、自ら両目を潰したが現象はおさまらない。

四十澤と話している間に、信二が病院で幻覚を見、食事用の箸で自らの目を潰す。
かけつけた彩乃はどうすることもできず、病院の待合で途方にくれているところを「覗かれ」る。
「どうしてこんなことをするの」
と叫ぶ彩乃の耳に、少女の声で「たすけて」という言葉が聞こえた。

再び四十澤を訪ねた彩乃は
「死者を蘇らせることは出来なくても、その無念を聞くことはできる」
と、テレビカメラを持って村へ行くことを伝える。
四十澤は過去に村から持ち出した数珠を彩乃に託す。

六部峠に立った彩乃はカメラを構え「私が全部聞いてあげる」と語りかける。
彩乃の前に巡礼姿の少女が現れ、笑顔で彩乃を侶磊村へと導いた。

四十澤が訪れた時よりもずっと過去の侶磊村へたどり着いた彩乃は、巡礼の少女・鈴(すず)と母親が鞘落に殺害される現場を見た。
「誰か助けて」
鈴は声を限りに叫んだが、村人は鞘落の所業を知りながら誰も止めず、助けず、見ぬふりをした。
母は死ぬ間際に娘へ手を伸ばし、胴体が激しくねじれた状態で息絶えた。

彩乃は過去の事件に対し「見るだけ」しか許されず、止めることも声をかけることもできなかった。
全て終わり母娘が無残に殺され埋められた場所に立つ彩乃。
弔いのようにそこへそっと数珠を置いた彩乃に、土の中から「おかあさま」と呼ぶ鈴の手が伸び、彩乃は引きずり込まれて消えた。

連鎖

板野友美

出典:「のぞきめ」製作委員会

彩乃がいなくなってから一年後、失明した津田信二は作家になっていた。
「のぞきめ」というタイトルの小説を出版した信二は自宅で創作中、彩乃を思い出し、渡しそびれた指輪を取り出す。
巡礼鈴の音が響き、キッチンに立つ泥まみれの彩乃。
「ねえ、それ、いつくれるの。いつくれるの」
彩乃のつぶやきが繰り返される。

※六部殺しとは

「六部」とは写経を各地の霊場へ奉納して回っていた巡礼者のことを指します。
六部殺しとは、一夜の宿を請い、あるいは野宿をしながら巡礼をしていた六部たちの旅賃を狙った殺人のこと。
道も悪く徒歩での巡礼が普通だった頃なので、行方不明、行き倒れも珍しくないことでした。
こうしたことから、誰にも知られず葬られた六部たちの魂が殺人者やその子孫にたたるという「六部殺し」の怪談が生まれました。

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感想

個人的感想です。

板野さんの演技

もともとあまり表情に出ないタイプだという板野さんですが、キッチン下の扉を開けた瞬間の悲鳴すごかったです。

「い゛ぇあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

…ってベビーフェイスで、あまり表情を買えない板野さんだけにインパクトありました。

ご遺体はかなりグロ

「胴体がねじれて」って聞いただけで悲惨な遺体だなと想像するのですが、モザイクかかってません。
かなりはっきりと見せてる場面もあります。

映像の中だから「うわ~…」程度で済みますが、やっぱりこういう遺体に実際お目にかかったらと考えると耐えられなさそうです。

脅かし系

祟られた人たちは、ちょっとした隙間に目を向けると目玉がある、という幻覚を見ます。

「隙間に目玉」って、それだけで気持ち悪いシチュエーションなのですが、目玉が出るところで音響ビックリが入るのです。
ドンッ!
脅かし系のホラーが苦手な人は構えててね。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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