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僕だけがいない街、原作・アニメ最終話と映画の結末を比較。それぞれの評価は?

      2016/09/09

映画作品が好評上映中の「僕だけがいない街」。
原作漫画とアニメもそれぞれ最終話を迎え、映画を含め3パターンの結末がありました。
それぞれの結末を比較してみます。
※僕だけがいない街のネタバレを含みます。

最終話までのあらすじ

主人公の藤沼悟は身の回りで事件や事故が起こる時、それを止めろと言われているかのように数分間時間が巻き戻る「リバイバル」を体験していた。

自分の意思とは無関係に起こるリバイバルだが、悟が違和感に気付いて何かを変えない限り、その時間は繰り返し続ける。

ある時、悟が小学生の頃に起きた児童誘拐殺人事件に絡む出来事から、母が殺害され、悟自身は母親殺しの犯人にされてしまう。

自らの意思でリバイバルを望み、それが起きた先は、児童誘拐殺人事件が起きた小学生時代だった。

殺害された同級生を助けられる可能性のある時代で小学生に戻った悟は、事件を防ぐため奔走する。

僕だけがいない街1巻

出典;KADOKAWA

第1巻冒頭はこちらから無料で読めます。

原作、アニメ、映画とも、この冒頭部分はほぼ同じ展開です。

児童誘拐殺人事件の犯人はとても狡猾で、常に身代わりを立てては殺人を繰り返していました。

悟は何度か未来と過去を行ったり来たりしながら犯人を見つけ、未来で殺されるはずだった同級生たちを助けますが、その行動から逆に犯人に殺されそうになります。

原作とアニメでは、車に乗せられ川に沈められた悟が、15年間植物状態にあった後、意識を取り戻します。
悟が眠っていた15年の間、同級生は悟のやろうとしていたことを引き継いでくれていました。

映画では子供の姿の悟が抱き上げられ、橋の欄干から川へ落とされ、未来で目が覚めます。
悟が一度経験した未来とは変わっていて、悟は事故か何かで一時的に意識を失っていたということになっています。

原作漫画の最終話

ヤングエース 2016年4月号

出典:KADOKAWA

市議になった真犯人・八代(西園)学は、悟が病院で仲良くなった少女・久美の望みを知ってキャンプの企画を作る。

悟は記憶がまだ戻らず、松葉杖をついているが、久美の望みでキャンプに参加。

八代はわざと過去の自分の罪に関係するアイテムを見せるなどして、自分を追いつめたことを悟に思い出させようとする。

八代は記憶が戻った悟に、久美を殺害し悟に罪を着せるつもりだった。

打ち合わせたわけではないのに吊り橋の上で対峙した八代と悟。

八代は二人の間にある灯油缶へつながる「導火線」に火をつけ、自分もろとも悟を殺そうとするが、悟は八代に飛びかかり、共に池へ飛び込む。

悟は実は記憶を取り戻しており、同級生のケンヤや母の同僚・澤田と連絡をとって、久美を守ることに成功。

悟も、八代も、久美も生きている。
池に映った自分の姿を見た八代の頭から伸びていた蜘蛛の糸が消えている。

八代は刑務所に入り、同級生も成長してそれぞれの人生を生きている。

悟は、最後のリバイバル前に逮捕された場所でアイリと出会う。

アニメ最終話

アニメ僕だけがいない街

出典:Fuji Terevision

入院中の病院で、八代に車いすを押されて屋上へ出た悟。
移動中に車いすの手すりを指でトントンと叩いて、車ごと川に沈めた時の記憶を呼び起こさせようとする八代。

悟は記憶を取り戻していた。
そのことを確認し、八代は何故過去の殺人で悟が常に先回りをするように事件を防いだのかと尋ねる。
八代は久美の点滴に細工をし、久美はもうすぐ死に、悟がその犯人になると話す。

悟は携帯を取り上げられ、母に遺書のメールを送られる中でもうろたえず、僕が勝つと言い、自ら車いすごと飛び降りようする。
八代は屋上にある扉から落ちかけている悟の車いすを掴む。

悟は八代に、自分は八代の生き甲斐であり希望だったから、いつでも殺せたのに殺さなかったと言う。

八代も悟の言葉を認める。
悟を殺したら自分も生きていけないと涙を流しながら手を離し、後を追って飛び降りようとする。

屋上から身を乗り出した八代は、地上でケンヤ、ヒロミ、佐知子、澤田に囲まれ、クッションの上でウインクする悟を見る。

笑いながら振り返った八代は、水たまりに映った自分の頭に伸びていた蜘蛛の糸が切れたのを見た。

八代は殺人未遂で緊急逮捕される。
悟は自分がいない街で友達が悟のために使ってくれた時間を想う。

悟は漫画家になった。
北海道で仲間と再会、ゆうきさんも妻と一緒に北海道に戻っている。

2010年、仕事の合間に散歩に出た悟は、リバイバルして同級生を助けたことを回想しながら、卒業文集を読む。

仲間と撮った写真を文集に挟んで立ちあがると、リバイバルする直前に現れていた青い蝶が見える。
その姿を目で追っていった先に、カメラバックを提げたアイリがいた。

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映画結末

藤原竜也 有村架純

出典:映画「僕だけがいない街」公式

病院のベッドで目覚めた悟は大した怪我もなく自宅に戻る。

ピザ屋のバイトはしておらず、漫画家になっていて、佐知子は生きている。
記憶は全て残っていた。

リバイバル前に逮捕された河原で、雨宿りをしにきたアイリと偶然出会う悟。
アイリは悟が漫画家だと知って、いつも勇気づけてもらう漫画があるのだと語るが、それが誰のどういう作品かは語らない。

悟は弁護士になっていたケンヤに、八代のことと、これまでに起こった児童誘拐事件のことを調べてほしいと頼む。

八代がいる町で手口の同じ児童誘拐殺人が起こっていることが確認される。

悟はリバイバル前に佐知子行ったショッピングセンターへ一人で行き、八代が少女を連れ去ろうとしているところへ声をかける。

八代とビルの屋上へ来た悟は、八代の犯罪行為を知っていることを伝え、やめるよう説得するが、八代はナイフを取り出し自殺しようとする。

止めに入った悟と八代はもみ合いになり、ナイフは悟の首を切る。

ケンヤが警官を伴って屋上にやってきて、八代を取り押さえるも、悟は死亡。
悟が生きていた証ともいえる漫画「ワンダーガイ」のラストシーンが悟の声で読まれる。

悟のお墓参りをする同級生と佐知子、澤田。
アイリは、自分が勇気をもらっている漫画「ワンダーガイ」の作者が悟であることを知らないまま。

WONDERGUY

出典:松竹株式会社

感想や評価

途中までのストーリーがほぼ同じなので、マルチエンディングのゲームを見ているような感じでした。

原作は描写が細かく、伏線を回収したり、リバイバル前と後で時代がどう変わったかというのを同じ構図の絵で示すなど、読む楽しみがありました。
最後まで謎解き要素があって、楽しませてもらいました。

アニメでは車いすを支える八代が見た悟の背後に、雨上がりの空から光が降り注いでいるという図にすでに救いがあったように思いました。
八代は悟が眠っている間、犯行を止めていましたし、八代にも共感するところがあるように感じました。

アニメ僕だけがいない街

出典:Fuji Terevision

映画版は、個人的にはバッドエンドでした。
八代は悟が大人になって目が覚めた時代までの間も犯行を重ねていましたし、悟自身が死んで終わるのはショックでした。
劇場で購入したパンフレットを読んで、こういうエンドもありなのかなと思いましたが、やっぱり最後はハッピーエンドがよかったなあ…。

映画パンフレットより

原作者の三部けいさんのコメントより

(映画の)平川監督はご自分のコアを出していると思いますし、それでいて俺(三部さん)が大切にしたテーマ的な部分がちゃんとリンクしたものとして出来上がったと思います。
「僕街」にはサスペンスやSFの要素が入っているけれど(中略)描きたいのは人間の生き様だった。

プロデューサー春名慶さんのコメントより
映画は、ラストで悟が死ぬことで「僕だけがいない街」になりますが、みんなの心の中に悟が生きた証が残っているという物語の結末に導きたかった。
たとえ肉体が滅んでしまっても、関わった誰かの中に「記憶」として残っていれば、生きていることになるのでは?

とらえ方の相違はあっても、「ヒーローのフリ」で生きていた悟が「踏み込んで」本気で歴史を変えようとした、その生き様を描くという点では共通しているのですね。

また、ワタクシが個人的に「なんでバッドエンドなん?」と納得いかないところに、チクリと刺さる言葉がありましたのでご紹介。

同じく映画パンフレットのプロダクションノートより

タイムリープものは過去を変えると未来が変わる。過去のしくじりを良い方向に変換するにあたり、得られるものがあるならば、それと引き換えに何かを失い、プラスマイナス0になる。ふたりの命を救うならば、その代償は相当大きなものであるべきだ。

なるほど。
本来ならば取り返せないはずのものを得るのだから、その代償を…ということですね。
いやいや、悪魔との取引じゃないんですから…って思いますけど、ひとつの考え方としては納得しました。

感想や評価

  • 家族全員がはまった(原作漫画)
  • 完成度の高い作品だった(原作漫画)
  • 原作も好きだけど、アニメもきれいで良かった(アニメ)
  • アニメ最終回すごかった(アニメ)
  • 神アニメだった(アニメ)
  • 映画は内容がちょっと難しかった(映画)
  • アニメ原作ファンは見ないほうが…(映画)
  • 映画は映画で面白かった!(映画)
  • 子役の演技がすごい(映画)

読む人、見る人それぞれの感性でいろいろな受け取り方ができる物語だと思います。

スピンオフ小説、外伝作品が登場する予定の僕街現象は、まだまだ盛り上がりそうです。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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