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怪盗山猫の原作最新刊のあらすじネタバレと感想!カメレオンや結城天明は登場する?

      2016/09/09

テレビドラマは最終章へ突入する怪盗山猫、原作小説でも活躍中です。
2月25日に出版された最新作「黒羊の挽歌」を早速読みました。
あらすじと感想をご紹介します。

「黒羊の挽歌」について

ドラマ放送真っ最中の2月25日に出版された「黒羊の挽歌」は短編集です。
当初は短編4本の本になる予定だったそうですが、収録された中の1本「羊の血統」が予想以上に長くなってしまったため、3本での出版になりました。

収録されている短編は以下です。
「羊の血統」
「羊の叛逆」
「黒羊の挽歌」

登場人物はこれまでの原作登場人物に加え、各話に絡む人物が出て来ます。
黒羊の挽歌では、テレビドラマでも注目されている犬井の過去がかいま見えます。
犬井はドラマでも過去を背負っていますが、ドラマ内とはまた違う物語があるようです。

あらすじ

短編各話の簡単なあらすじを紹介します。

羊の血統
雑誌記者の勝村は、夜の街で黒づくめにベネチアンマスクの女性を追う2人組に遭遇。
女性の逃亡を助けたために2人組に襲われた勝村を助けたベネチアンマスクの女性は、有名女子校の校章を落としていく。

校章を調べた勝村は、薬物中毒死事件で死んだ女子高生の通っていた学校であること、女性を追っていた2人組が薬物中毒死事件と関係があることを疑い、事件を追う。

羊の叛逆
完成しないソフトウェアへの投資を募る詐欺会社のCEOは内部告発のため夜の会社に忍び込んだ。
重要情報が保管された部屋で詐欺の首謀者に見つかったCEOだが、偶然居合わせた神出鬼没の怪盗山猫に助けられる。

首謀者の悪事を雑誌で告発してほしいと頼まれた勝村は依頼は受けられないと断る。

黒羊の挽歌
女子高生薬物中毒死事件と出資詐欺事件を裏で操作していた「牧師」の存在に気付いた刑事の犬井は情報を集め始める。
山猫からは獲物を横取りするなという警告が届くが、犬井は捜査を続け「牧師」の潜む工場跡へ向かう。

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ネタバレと感想

※結末までネタバレしてます。未読の方はご注意下さい。

羊の血統ネタバレ
勝村はベネチアンマスクの女性が落としていった校章から、名門の清祥女子学園で調査をすすめる。
一方で刑事であり先輩のさくらから、女性を追っていた2人の男の情報を入手した。

男たちが、違法薬物売買や買春をやっているという噂のクラブ「RAM」の従業員であることが判り、勝村は清祥女子学園の生徒が死亡した薬物中毒事件との関連に気付く。

薬物中毒で死亡した女子生徒・吉木マリは暴力団黒崎組の娘・みのりの親友だった。
マリは買春しており、性交前に違法薬物を多量摂取して死亡したとされていた。

Illust:エウニス

Illust:エウニス

ベネチアンマスクの女性の正体はみのりで、マリの死の真相を調べるためにクラブRAMへ忍び込んだのだった。

みのりが盗んだのはマリの校章だけで、RAM側は気づいていなかった。
勝村は校章を手がかりに調査を進め、RAMのトップである藤がマリの弱みにつけ込み買春を強要し殺害したことが判る。

藤は元黒崎組の組員で、組長であるみのりの父に恨みがあった。
交通事故を装って黒崎組長を殺害させたのも藤だった。

勝村とみのりはわざと捕まって藤の自供を録音し、山猫と結託してRAMメンバーを逮捕させた。

感想
小説の勝村は体力はないし運動能力も高くないですが、記憶力が優れていて信念があるキャラクターです。
今作では山猫との息も合ってきたようで、小馬鹿にされつつ仲良しな様子が微笑ましかったです。

マスク

出典:写真AC

羊の叛逆ネタバレ
「フューチャー・トレーディング・システム」は個人投資家向けの株価予想ソフト開発を謳い出資を募るビジネスだった。

CEOの肩書をもつ山野井羊は、実質的な代表者である新発田健が収益を回収し自分を切り捨てて逃げようとしていることを知り、詐欺の全貌を暴露するため、夜の会社へ忍び込んだ。

偶然にも山猫と遭遇したことで、データの入ったUSBを持ち出すことに成功した山野井は、以前会社を取材に来た雑誌記者の勝村に、新発田の悪事を暴露してほしいと頼む。

勝村は山野井に、なぜ警察へ行かないのかと問う。
山野井は言い訳を重ねていたが、恋人の祐子の身が危ないと知って再び会社へ戻る。

出典:写真AC

出典:写真AC

祐子は新発田の姉であり、山野井の恋人を装って動きを見張る役だった。
山野井は新発田に捕まり、罪をなすりつけられて殺されそうになる。

そこへ騙された投資家の代理と名乗る人物が現れ、新発田達を脅し、新発田達は拘束されている山野井を残してエレベーターで逃げようとする。

代理人の正体は勝村で、山猫は新発田達が貯めこんだ金を盗みエレベータを止めて警察を呼びこむ。

感想
窃盗中にたまたま出くわした山野井を逃がす山猫、普段きついことを言っていても人の命はとらないんですよね。
そしていつでも優しいわけじゃない、なんでも記事にするわけじゃない勝村の信念のある態度も意外でした。

金庫

出典:写真素材足成

黒羊の挽歌ネタバレ
前2作で出て来た2つの事件の影に共通の黒幕がいることに気付いた刑事・犬井は、「牧師」と呼ばれる人物についての情報を集め始める。

情報屋の高橋を通じて「牧師」の連絡役と隠れ場所を知った犬井は、山猫の忠告も無視して単身、隠れ場所である廃工場へ乗り込む。

武器を持った数人に囲まれ麻酔銃で撃たれて囚われた犬井は、片目が義眼の男・牧師こと牧野大師と対面する。

牧野はかつて犬井とコンビを組んだ刑事だったが、立場を利用して麻薬や銃の密売を始めとする犯罪に手を染めていた。
それが判明した時、牧野は犬井を殺そうと腹を撃った。留めを刺そうとした牧野の目を、犬井はペンで抉り取った。

男

出典:写真AC

以来、表に出ないよう影で犯罪を操る牧野の気配を感じてはいたが、警察が牧野を捕える機会はなかった。

犬井の手錠と銃で犬井を殺そうとする牧野だったが、手錠はすぐに外れる仕掛けのもの、銃は実弾が入っていない状態。
山猫がすり替えたのだった。

山猫は牧野のためこんだ金を盗み、犬井が牧野を殺す寸前で、勝村から連絡を受けたさくらが駆けつけた。

感想
「挽歌」とは悼み悲しむ気持ちを歌う歌のことです。
この作品の挽歌は、誰が誰のために歌った歌だったでしょう。
黒山羊は悪魔の使いですが、黒羊は何の象徴だったのか。
犬井の古傷と過去の感傷に触れた短編でした。

ドラマとの関連は?

ドラマで大きな謎の存在になっている結城天明ですが、残念ながら小説には登場しませんでした。

赤松杏里の姉を殺害したという殺し屋・カメレオンについても原作には登場していません。

ドラマの結末は原作からは想像もつかないところへ向かうようですね。
いよいよ最終章へ突入するドラマのストーリーと謎も追っていきたいです。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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