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「残穢」スピンオフドラマ「鬼談百景」第6話~第10話のネタバレ感想

      2016/09/09

ホラー映画「残穢」のスピンオフドラマ「鬼談百景」の各話について、ドラマのネタバレと原作小説との比較をしています。
※ネタバレです。ドラマ・小説をこれから観よう・読もうと思っている方はご注意下さい。

 

第6話「尾けてくる」

出典:松竹株式会社

出典:松竹株式会社

ネタバレ&原作
ある雨の日、下校途中の女子高生は友人と分かれて一人家路についていました。
しとしとと降る雨の中、道路脇の公園の木の傍に作業服姿の男が立っているのに気付きます。

木に隠れてこちらを窺っていると感じた女子高生は気持ち悪くなり、近くにいた人に「変な人がいる」と助けを求めます。
確認するとその男は木で首を吊って死んでいたことが分かりました。
急いで帰宅した女子高生の家の玄関脇に、なぜかあの男が立っていました。

悲鳴を上げながら家に飛び込む女子高生。
その後、あの男に出会うことはありませんでしたが、大学生になって地元を離れても、時々あの男のようにどこかにひっそり立っている人影があるように思えて…。

この作品はほぼ原作通りでした。
ラストで薄暗いところに身動きせず擬態しているように立っている作業服の男が映って、ぞっとさせられます。

感想
作業服姿の男性の表情が怖かったです。
天気の悪さも相まって、土色にこわばって固まった表情のまま、くるーっとこちらを向く時の不気味さ。
撮影なんだから、もちろん役者さんは生きてるはずなんですけど、生きてるって知っててもギャッ!って言ってしまいそう(失礼!)

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第7話「続きをしよう」

出典:松竹株式会社

出典:松竹株式会社

ネタバレ&原作
低学年から高学年までの仲良し小学生7~8人、その日に限って誰かが「お墓で遊ぼう」と言い出し、子供たちはお墓で遊び始めます。
墓石の上に乗ったり、墓地を囲う柵の上を走ったり、お供えものを倒す、バケツや掃除道具を散らかし、そのうち1人が転んで膝を大きく裂いてしまいます。

怪我をした子どもは「帰る」と言い、残った子どもはまた遊び始めます。
また怪我をする、1人減る、また怪我をする、1人減る、そして最後の2人になるのですが、どちらも「もう帰ろう」「やめよう」と言いません。

そして1人が怪我をします。怪我をした子は嬉しそうに「ほら血が出てるでしょ」と言って、最後の1人、Kちゃんを残して帰ってしまいます。
最後の1人。そのはずなのにどこからともなく「続きをしよう」と声がし、全身真っ赤の子どもが近づいてきました。

次の日、最後の1人にならなかった子どもたちは「誰が最後だった?」と聞き「Kちゃん」と確認します。
Kちゃんは無事に学校には来ていましたが、それからしばらく誰とも口をききませんでした。

原作では赤い子どもは登場しません。

感想
セットだと判っていても、お供え物を倒したりお墓を荒らすような遊び方をしているのを見るとハラハラしました。
仏さんが眠っている場所をわざわざ騒がそうとする「赤い子ども」は一体何者だったのでしょう。

怪談によくある「知らないうちに1人増えている」という話と似ているのかと思いましたが、子どもが自分の意思に反して「遊び続けなければいけない」というのも怖いところでした。

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第8話「どこの子」

出典:松竹株式会社

出典:松竹株式会社

ネタバレ&原作
夜の学校、男性教師が2人職員室で残業しています。外は既に真っ暗。
もう生徒はいない時間ですが、誰かが残っている様子。
2人で教室を確認しに行くと、隣の教室で物音がします。

2人のうち古株らしい教師は何か気付いたようで「先に帰る」と言って、さっさと荷物を片付けて帰ってしまいます。
残された教師は一緒に出ようとしていたのに取り残されてしまいました。
ふと気づくと職員室の入口に、小学生くらいの赤いスカートの少女が立っています。

教師が訝しんでいると、少女が戸口を足で蹴飛ばしてニヤッと笑います。
ムッとした教師は少女を追いかけますが素早くてつかまりません。
屋上へ上がる階段へ追い詰めましたが、少女の背後から大きな影のようなものが迫ってきます。
教師は慌てて学校を飛び出しました。

先に帰った古株教師は職員室に忘れ物をしたことに気づき電話をかけます。
電話に出たのは少女の声でした。
驚いて電話を切る教師でしたが、乗っている車のフロントガラスに向かってくる少女。
べったりとガラスに張り付き、逃げ場を失った教師が車から出ると、巨大な影にさらに襲われます。

原作ではこんなに恐ろしいモノにはならず、音を立てたりニヤニヤ笑う顔を覗かせたりして、教師がびっくりして逃げる、といった程度でした。
生徒の前には現れず、教師にだけ見えるものです。

感想
車で先に逃げた古株教師が襲われて、平等だなーと思いました(笑)
先生にしか見えない、という原作の設定は特に明言されていなかったようです。
バレエを踊るように軽やかに逃げる少女が病的に白くて気持ち悪かったです(ゴメンね)。

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第9話「赤い女」

出典:松竹株式会社

出典:松竹株式会社

ネタバレ&原作
転校してきたAさんは新しくできた友人達に誘われて家に遊びに行きました。
目的の家に向かう途中、Aさんは一緒に歩くBさんに前の学校で流行っていた怪談を話します。

それは「赤い女」の話で、学校の中を真っ赤な服を来た女性が徘徊していたと言います。さらにAさんは、この話を聞くと本当に赤い女が現れると言いました。
Bさんが「見知らぬ女性に見られた気がする」と言うと、Aさんは実は冗談だと訂正します。

目的の家に着くと、Aさんの誕生日のためにサプライズパーティーを準備してくれていました。
親は留守だというその家で、夜までお菓子を食べたりおしゃべりをしていましたが、AさんはBさんに、他の子たちにも赤い女の話をするよう言います。
Bさんは「この話を聞くと本当に赤い女が来る」というくだりまで話しましたが、他の子たちはさほど怖がりませんでした。

賑やかな音楽をかけて踊っていると、突然スピーカーから女が怒鳴る声が聞こえます。
さらに、1人の子が窓の外に真っ赤な女がいると悲鳴をあげます。
せっかくの楽しい雰囲気が険悪なムードになり、パーティーはお開きになります。

帰宅途中、赤い女に襲われる友人たち。
AさんはBさんに、あの話は本当だと打ち明けます。
赤い女はその話を聞いた人のところに現れるため、聞いた人は他の人に話し、またその人が別の人に話しているうち、Aさんはこの話をもう誰にも話せなくなってしまいました。
そのため転校してきたのでした。

Aさんは他の人に話したからもう安心…と思っていたら、Bさんの目の前で赤い女に捕まり車の陰に引っ張っていかれます。

ドラマの赤い女はかなりアクティブです。
原作では怒鳴って走り去っていくだけで、襲ってきたりはしていませんでした。

感想
せっかく友達がパーティー開いてくれてるのに…と寂しくなりました。
赤い女の恐怖から逃れるために転校までしたAさん、何の土地にも血にも縁のない人に襲いかかる赤い女、妄念が怖かったです…。
人に憑いて、よその土地へ運ばれていくという流れが「残穢」と繋がっているようです。

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第10話「密閉」

出典:松竹株式会社

出典:松竹株式会社

ネタバレ&原作
Kさんは別れた恋人に電話をして、荷物を早く取りに来てほしいと催促していました。
一人暮らしの部屋、ダンボールに詰め込まれた元彼の物を、見るのも鬱陶しいのですが、相手はのらくら言うばかりです。

ふと気づくとKさんの部屋のクローゼットが少し開いています。
締め忘れかと思うのですが、何度締め直しても開いてしまいます。
Kさんは手近にあったリボンを扉の取っ手に結んでみました。
残業で疲れて帰宅しベッドでうとうとしていた時、元彼からの電話で目が覚めたKさんは、結んでいたリボンがクローゼットの内側へ引っ張られて解ける場面を目撃します。

急いでクローゼットを開けると、元彼が拾ってきた汚いスーツケースがあり、長い髪と白い手がその中へ消えていくところでした。

Kさんは元彼を急かして荷物とスーツケースを取りに来てもらいました。
元彼は、ダンボールの荷物をスーツケースに入れて持ち帰る、と言いスーツケースを開けようとしますが開きません。
Kさんは工具を手渡し見守ります。

苦労してやっとスーツケースに隙間が開いた時、中からあの手が伸びてきて元彼を引っ張りこみます。
最後までスーツケースの縁を掴んでいた元彼の手を、Kさんは自ら引き剥がし、彼は完全に内側へ取り込まれ蓋は閉じてしまいます。

その後Kさんはガムテープでぐるぐるに巻いたそのスーツケースを、元彼の荷物と一緒に粗大ごみに出します。

原作では元彼はKさんの部屋にやってこず、飲み込まれる描写もありません。
Kさんが元彼にスーツケースを送りつけて終わります。

感想
こう言ってはなんですが…開けようとしたら開かないのに、隙間が開いたら外のものを引っ張りこむってなんか、貝みたい…。
ヘンな生き物の生態を見てしまったような微妙な感覚でした。
白い細い腕と髪が、しゅるしゅる~っと下がっていく様子は、ぎょっとするのですが、なんか滑稽でした。

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最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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