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残穢(ざんえ)のネタバレを結末まで!口コミ・評価は?映画を観てきた感想

      2016/10/03

3月上旬まで上映予定の映画「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-」を観てきました!
「鬼談百景」からの「残穢」、じわっと染みてくる恐怖がなかなかでした。
あらすじと見どころをネタバレ紹介します。
※未鑑賞の方、ネタバレ注意です!

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大雑把なネタバレあらすじ

「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-」は、架空と現実とが微妙にリンクしている物語です。
映画では登場人物の名前が変えてありましたが、原作では現実に存在する作家さんが実名で登場しています。
語り手となるのは筆者である「私」。
映画はドキュメンタリーのような形式で淡々と進んでいきます。

ミステリー作家である「私」は実話を元にした短編ホラーを執筆しています。
題材として、一般読者から恐怖体験を寄せてもらっており、話はそこから始まります。

導入
その手紙の差出人は久保という女性でした。
最初は「一人暮らしの部屋で、ホウキで床を掃くような音がする」というものでした。
手紙には続報があり、音の正体が「着物の帯」であり、さらに天井からぶら下がった和服の女性が帯を擦りながら揺れているイメージが湧いてしまったと続きます。

事故物件なのではないか?

そう思った「私」と久保は不動産屋に確認しますが、建築されて10年、その部屋はおろかマンション全体でも自殺や変死といったことは起きていないと言われます。

「私」は、久保のイメージを聞いて別人から来た投書を思い出します。
確認してみると、同じマンションの住人からでした。
生まれつき勘の鋭い幼い娘が、和室の天井を指差して「ぶらんこ」と言う、またぬいぐるみの首に紐をかけてぶら下げて「ぶらんこ」と言っている、という気味の悪い話でした。
送り主は既に引っ越した後でしたが、床を掃くような音がする現象は久保の部屋だけではないことが分かりました。

廃屋

出典:写真素材足成

展開
音の正体を追ううちに久保の隣室に3人家族が引っ越してきます。
父は人付き合いも良さそうで、妻と幼い息子もきちんと挨拶をしてきました。
ところがしばらくたって、妻が久保に「このあたりで放火などの事件がなかったか」と尋ねます。
いたずら電話がかかってくるのだという妻は青ざめ、怯えていました。

久保と「私」は、マンションそのものではなく、土地に災いがあるのではないかと考えるようになります。

その土地は古くから人家が建っては入れ替わってきた土地です。
町内に住む人々に話を聞いて回ってみると、過去にその土地の上で起こったことが少しずつ紐解かれていきます。

たどっていくと、そこに住んだ人は皆、何かしら奇妙な言動をしていたり、事件を起こしたり、風変わりな死に方をしたりしていました。
下部で詳しく説明します。

編集者、作家、投稿者など様々な人を巻き込みながら最終的にたどり着いたのは九州のとある炭鉱王の土地でした。

120年も前にその炭鉱で火災が起こり、炭鉱主であった奥山は鎮火のために坑道への酸素供給を断つ…つまり入り口を塞いでしまいました。
逃げ遅れた100人以上の炭鉱夫たちが坑道で亡くなりました。
この時の恨みが土地につき「穢れ」となり、物につき、人につき、そして遠く東京まで運ばれてきていたのでした。

山

出典:写真素材足成

結末
炭鉱王・奥山の土地に建った真辺家の屋敷で、惨劇の痕跡を確認した「私」と久保、そして作家の平岡と三澤は、その後も次々と炭鉱王にまつわる怪談を発掘します。
ある日、久保は「私」に「もうやめませんか」と提案します。
「私」もこの件を追うのをやめようと思いますが、久保は事の発端だったマンションを引き払い、引っ越した先でもあの「音」が聞こえるようになった、と言います。

一方「私」も新しい土地に新居を構え夫婦で移り住んだものの、照明のセンサーが人もいないのに作動したり、公衆電話からの不気味ないたずら電話に悩まされるようになっています。

この一件に関わった人の中でも、全く影響なく過ごしている人もいれば、皮膚の焼けただれた真っ黒なモノに襲われる人もいます。
畳に浮き上がる無数の赤ん坊の顔、天井を凝視する子どもたち、など。

「穢れ」は人を介し、物語を介して伝染し、終わることなく続いていることを感じさせつつエンディングとなります。

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ピンポイントネタバレ

伏線:最初の怪談
編集者と「私」が喫茶店で打ち合わせをしているシーン。
「河童のミイラ」という短い話が語られるのですが、それが久保の話をたどって行き当たる最後の地の話。

時代とできごと
古い順に追っていきます。

1892年:炭鉱火災
九州福岡県の炭鉱主・奥山は鎮火のために坑道を塞ぎ、100名以上の犠牲者が出た。

1905年:奥山の娘(孫?)・奥山三喜が「婦人図」を持って千葉県の吉兼家へ後妻に入る。
二度身ごもるが死産。24歳の若さで死亡。
同年、吉兼家長男・友三郎が精神病を発病。家に放火しようとしたり、家族に殴りかかったりする。「焼け、殺せ」という声が聞こえると言う。
座敷牢で監置していたが時折抜け出し、床下を徘徊していた。

1912年:福岡の奥山家当主が家族・使用人合わせて20人以上を殺害、屋敷に火を放とうとしたが叶わず、山で首を吊って自殺。

1937年:元吉兼家の土地にあった長屋に中村美佐緒という女性が住んでいた。

1957年:千葉へ移り住んだ中村美佐緒が千葉で嬰児を絞殺し遺棄した罪で逮捕。
東京の長屋時代に7人の嬰児を同様に絞殺し遺棄していた。
「床下からの声に命じられた」と供述。

吉兼家から長屋になった跡地へ、根本家と高野家という2軒が建っている。

1958年:高野家の妻トシヱが娘の婚礼の夜に首を吊って自殺。床に帯を擦り揺れているのを夫が発見。
娘が身ごもり堕胎したことを知ったショックかと思われたが、「赤ん坊が湧いて出る」など意味不明なことを言っていた。

1987年:根本家の老婆は「床下に猫がいる」などと言い、縁の下へ餌を投げ込んでいた。

根本家は土地を分けて根本・藤原の2軒に、高野家も2軒に分かれていた。
藤原家の土地は入れ替わりが多く、息子が家庭内暴力を振るう、ボヤ騒ぎを起こす、イタズラ電話をかけるなど、住民の問題行動もいろいろあった。

1989年:福岡の奥山家跡地を買って住んでいた真辺幹男が自殺。
長男は後に傷害事件を起こし獄中で自殺。

1992年:高野家跡地に建つ小井戸家の老人が病死。
部屋の隙間を嫌い、家の中と周囲をゴミで埋めていた。
かつて根本家があったところ全て空き地となっていたが、空き地にはゴミは捨てられていなかった。

2001年:小井戸家が取り壊され空き地となっていた土地が駐車場になった。
空きが多かった。

その後、事の発端となった岡谷マンションが建ち、現在に至る。

残穢

出典:松竹株式会社

「婦人図一幅」
炭鉱主・奥山家から千葉へ嫁いだ三喜が実家から持参した掛け軸。
幽霊画のような髪を下ろした女性が描かれていて、この顔が歪むのを見ると轟々という音と人の呻き声がし、呪われると言われています。
三喜が亡くなった時、嫁ぎ先の菩提寺に供養に出されました。
現住職はその絵をまだ持っているのですが、訪ねてきた「私」と久保に「戦災で焼けた」と嘘をつきます。
ラストシーンで一人、掛け軸と相対して不気味な笑顔を浮かべる住職…もうアッチ側の人になってるやろ!?

感想

平岡さん=平山夢明さん
佐々木蔵之介さん演じる平岡芳明という人物は原作では平山夢明さんです。
実在する作家の平山夢明さんについて、富士の樹海にテントを張って泊まりこんで原稿を書くという話を聞いたことがあります。
この映画の中で行き着く最後の場所、穢れの発端になった場所で全員がシーンとなってるところに、佐々木蔵之介さんが
「おいとましましょう」
と言ってさっと手を合わせて立ち去ろうとするシーンがあるのですが、あまりにもあっさり「来た。見た。以上!」という感じでした。
平山さんは、他の取材陣が怖い目にあっても自分だけはなんともないという「強い」人だそうなのですが、それを見事に表現されているようで笑ってしまいました。

火災だから、ススが
平岡さんの担当編集者が奥山家にまつわる話を聞いてしまって祟られるシーン。
夜中に一人事務所で作業をする編集さん、PCの文字が歪んで化けていく、驚いてキーボードを操作するけど治らない、焦って額を拭うとザラつく感触。
両手の平を確認してみると…炭で汚れて真っ黒!
「とった!おねーちゃーん!」
思わずトトロのメイちゃんが、まっくろくろすけを捕まえたシーンが浮かんでしまい…(笑)

メイ

出典:徳間書店

淡々と
竹内結子さん演じる「私」は心霊現象を否定していて、町内の人への取材も、怪談に詳しい三澤の話も、淡々と聞いています。
語りも同じく、感情を抑えた調子で淡々と。
ですがその淡々としている「私」が次第に明らかにやつれてきたり、首の痛みでコルセットを着けていたり。
「私」は引っ越し疲れや持病など納得いく理由をつけようとするのですが、こちらは「来てる来てる…」と思ってしまうのです。

まさか…?が怖い
「フェイクドキュメンタリー」の形をとっている本作。
原作では実在の作家名が登場し、設定もとても細かくリアルです。
制作発表で竹内結子さんが「観たら後悔します」と言っていましたが、「まさかこれ、本当に…?」と感じるところが、じめっと、じわっと怖い。
怪談は、自分とかけ離れたところにあるなら楽しめるのですが…。

口コミ、評価

好評!ですよ!


https://twitter.com/lespros_seika/status/702124304004046849


プ…プレゼント…?悪意…?

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「残穢」スピンオフドラマ「鬼談百景」
「鬼談百景」第1話~第5話ネタバレ
「鬼談百景」第6話~第10話ネタバレ

関連サイト
「残穢」公式サイト
「鬼談百景」公式サイト
事故物件案内「大島てる」サイト

最後までお読みいただきありがとうございました!

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